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ケヴィン・スペイシー、少年へのセクハラを暴露され謝罪 「私はゲイ」と告白も

2017年10月30日 18:43  Techinsight Japan

Techinsight Japan

ケヴィン・スペイシー、セクハラは「記憶にない」と言いつつ謝罪
先日、ブロードウェイ・ミュージカル『レント』などで知られる俳優アンソニー・ラップ(46)が「14歳の時に俳優ケヴィン・スペイシーからセクハラ行為を受けた」と告白した。これに世界中のメディアが揺れる中、スペイシー本人も声明を発表。「その件は覚えていません」と主張したうえで、「私はゲイです」とカミングアウトした。

映画やテレビドラマで活躍する俳優アンソニー・ラップが、10代のある日に起きた“衝撃的な出来事”を回顧。『Buzzfeed News』の取材に応じ、「1986年に自宅でパーティをするからぜひ」とケヴィン・スペイシー(58)に誘われたことを明かした。(当時26歳の)スペイシーはラップを抱き上げるとベッドに横たわらせ、彼にのしかかり関係を求めようとしたという。

「そう、僕を誘惑したんです。自分でも理解できていました。彼が僕に性的なことをしようとしているんだって。」

ラップはスペイシーを押しのけてバスルームに行き、ドアを閉めるなり「何が起きているんだ?」と考え込んでしまったとのこと。その後ラップはスペイシーに「帰ります」と告げたというが、スぺイシーは納得できなかったのか「本当にそれでいいの?」などと迫ったそうだ。

このニュースに映画界が激震するなか、今度はスペイシーが以下のような声明をTwitterで発表した。

「ラップ氏のことは、非常に尊敬しています。彼の話を聞き、ゾッとしました。」
「しかし実は、この出会いについて覚えていないのです。30年以上も前のことでしょうから。しかし私が彼の言うような振る舞いをしたのであれば、真摯に謝罪せねばなりません。不適切極まりない、酒に酔っての行動だったのでしょう。彼が何年もこのような感情を抱き生きてきたと知り、申し訳なく思っています。」

またスペイシーは、自身のセクシュアリティをこのように記している。

「私自身について様々な話があるのは承知しています。そのいくつかは、私がプライバシーを守ってきたため余計に大きくなって伝わったのです。私と親しい人達は、私が男性と女性のどちらとも関係を持ったことがあると知っています。これまでずっと男性とロマンチックな出会いをしてきましたし、また男性を愛してきました。そしてこれからは、ゲイとして生きることを選択します。」

ちなみにラップは「スペイシーに直接、この件について話したことはない」とのこと。しかし今回スペイシーによるセクハラを公表したのは「ハリウッドのセクハラ問題を多くの女優達が告白したから」だといい、これを機に何か良い変化が起きることを願っているという。監督から女優へ、プロデューサーから女優や映画関係者へ…。被害者が黙っているのをいいことに大物達の一部が好き放題していたとみられるが、今後は被害者が名乗り出ること、そして関係者や当局が介入し被害を防ぐことが大切になりそうだ。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)