10月29日、2017/18年シーズンのAsLMSアジアン・ル・マン・シリーズ開幕戦が中国のズーハイ・インターナショナル・サーキットで行われ、LMP2クラスのジャッキー・チェン・DCレーシング×Jotaスポーツ、8号車オレカ05・ニッサン(ステファン・リケルミ/トーマス・ローラン/ハリソン・ニューウェイ)がポール・トゥ・ウインで総合優勝を飾った。
年間王者にル・マン24時間レースへの招待枠が与えられるELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズ、IMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップと並ぶスポーツカーシリーズのアジア版にあたるAsLMS。ウインターシリーズとして開催される同選手権は、10月~翌年の2月までの5カ月間でズーハイ(中国)、富士(日本)、ブリーラム(タイ)、セパン(マレーシア)を転戦していく。
2017/18シーズンの開幕戦には中国籍のチームを中心にマレーシア、スロバキア、ポルトガルなどから全10チームが集結。トップカテゴリーのLMP2クラスに6台、LMP3クラスに5台、FIA-GT3マシンで争うGTクラスの3台、合計14台がグリッドに並んだ。
29日に行われた4時間の決勝レースは、前日に行われた予選でフロントロウを独占したジャッキー・チェン・DCレーシングの8号車オレカと僚友7号車オレカがグリッド順位を守ったままスタートしていくが、わずか5分後、3番手からスタートしたBBTの37号車リジェJS P2・ニッサンが7号車オレカを交わして2番手に浮上。これとほぼ同時に7号車オレカにはジャンプスタートによるストップ・アンド・ゴー・ペナルティが掲示された。
スタートから1時間後、多くのチームが1回目のピットインを終えると、ファーストスティントの終盤に8号車オレカを射程に捉えていた37号車リジェがオーバーカットを成功させ、トップに踊り出る。
しかし、ペースで勝る8号車オレカはおよそ15分後、コース上で37号車オレカをオーバーテイク。以後、ニューウェイ、リケルミとバトンをつなぎながら独走態勢に入ると、最終的に2位となった37号車リジェに1分49秒494の大差をつけて圧勝した。
総合3位はARCブラチスラバの4号車リジェJS P2・ニッサンがつけ、井原慶子が所属するユーラシア・モータースポーツの33号車リジェJS P2・ニッサンが総合4位に続いている。
LMP3クラスはKCMG、18号車リジェJS P3・ニッサン(ジョシュ・バードン/ルイス・ペレ/ネリック・ウィー)がクラス優勝。GTクラスではFIST-チームAAIの91号車BMW M6 GT3(ジュンサン・チェン/ジェシー・クローン/チャズ・モスタート)が開幕戦を制した。
AsLMS次戦は12月2~3日、第2戦富士が静岡県・富士スピードウェイを舞台に行われる。