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ラトバラ「ヤリスWRCこそ最高のクルマという考えに変わりなし」/WRC第12戦ラリーGB デイ4コメント

2017年10月30日 13:41  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)
WRC世界ラリー選手権は10月29日、第12戦ラリーGBのSS17~21が行われ、エルフィン・エバンス(フォード・フィエスタWRC)がホームイベントで自身初のWRC総合優勝を飾った。また、総合3位を獲得したセバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)が最終戦を残して、シリーズチャンピオンに輝き、WRC5連覇を達成した。ふたりを擁するMスポーツも2007年以来となるマニュファクチャラーズタイトルを手にしている。

■Mスポーツ
●セバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)/総合3位
「感情はコントロールできないもののようだ。それは美しいもので、これまでプロとしてのレーシングキャリアのなかで経験したもっとも強い感情だったよ。この気持ちを説明するのは難しいけど、間違いなくいいものだ」

「12カ月前、僕らはリスクにもなりうる選択をした。(チーム代表の)マルコム(・ウィルソン)と協力して、(Mスポーツとともに)挑戦することを決めたんだ。今日、その挑戦が成功して、僕らが正しい選択をしたことが分かった」

「すぐにチームを誇りに思ったし、喜びを感じたよ。ドライバーズタイトルはチームに与えられるものではないけど、彼らはそれに値する働きをした」

「彼らが今年成し遂げたことは素晴らしいことなんだ。本当に、チームのみんなに感謝している」

●オット・タナク(フォード・フィエスタWRC)/総合6位
「僕らの週末は、期待していたようには運ばなかったかもしれない。だけど、完走して、チームのためにマニュファクチャラーズタイトルを獲得できたことは特別なことだ」

「マルコム、そしてチームのみんなが今年素晴らしい仕事をしたから、一緒に大成功を成し遂げた。彼らは本当に今週末すべての価値に値するよ」

●エルフィン・エバンス(フォード・フィエスタWRC)/総合優勝
「最高の気分だ。表彰台ではなんとか涙を我慢できたよ。本当に長く、困難な週末だったから、この優勝は気分がいい。今日チームが達成したすべてと組み合わさって、すべてがより特別なこととなった」

「シェイクダウンの後、すでにコンディションは僕らの思い通りだと分かっていたし、勝利を狙える速さもあった」

「時が経つにつれて、つねに勝利は手の届くところにあると感じていたけど、これは予測不可能なイベントだ。パンクやスピンをせず、ミスのないクリーンな走りがとても難しい。正しいバランスを見つけることがすべてで、それが僕らが今週末成し遂げたことだと思う」

「今後も貪欲に勝利を狙っていく。来シーズンは何が待ち構えているか分からないけど、いま感じているこのフィーリング、それを繰り返したいね」

■ヒュンダイ/ヒュンダイ・モータースポーツ
●ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)/総合2位
「セバスチャン(・オジエ)に5度目のWRCタイトル獲得おめでとうと伝えたい。僕たちはパワーステージの(SS21スタート)直前にその知らせを受け取ったんだ。今年のバトルは本当にエキサイティングだった。不運に見舞われたときもあったけど、ここに至るまで素晴らしいバトルを楽しめている」

「今年はチーム全員が信じられないくらいハードに仕事をしてくれたから、自分たちのパフォーマンスと、チャンピオンシップ争いに加われたことに満足しているよ」

「今週末はこれ以上のことはできなかっただろう。エルフィン(・エバンス)はすごく調子が良かったから、エバンスに続く総合2位という結果は当然だ」

「パワーステージで獲得した5点のボーナスポイントが、僕たちが週末にみせたパフォーマンスレベルを象徴している。チャンピオンシップでの敗北は認めなければならないけれど、ラリーを楽しむことができた」

「これからはオーストラリアラウンドを好成績で締めくくることと、オット(・タナク)を抑えて(ドライバーズランキング)2位を獲得することが目標だ」

●アンドレアス・ミケルセン(ヒュンダイi20クーペWRC)/総合4位
「今週末は完全に自分たちのベストを尽くしてきた。できる限りの力を出そうとしていたんだ。スペインラウンドから進歩したことを見せたかったし、実際見せることができたと思う」

「表彰台争いには手が届いていたし、セブ(セバスチャン・オジエ)に迫るタイムでフィニッシュできて満足している。ヒュンダイ・モータースポーツからの2度目のラリーで、総合4位というのはとても良い成績だよ」

「午前中は何度かステージ優勝を飾ったけど、ミスもいくつか犯してしまった。まだ改善の余地があるということだ。全体的には満足している」

「チームとして、オーストラリアで今シーズンを可能な限りベストな形でフィニッシュする準備をしなければならない。そして2018年のチャンピオンシップではさらに改善することを目標にする」

●ヘイデン・パッドン(ヒュンダイi20クーペWRC)/総合8位
「今日は調子が良くもなく悪くもなくどっちつかずの状態だったので、とにかく集中して着実にスムーズにこなすようにしていた」

「求めていたような結果ではなかったけど、マシンを走らせるのに自信を取り戻し始めていたし、すこしは楽しめるようになっていた」

「今週末はステージ(のグリップレベル)を読み取るのが難しかったけど、走行することも、またチームの一員に戻ることも楽しむことができた」

「これでリセットして、ラリー・オーストラリアに向け集中し直し、努力を始められる。オーストラリアではもっと上を目指しているよ!」

●ダニ・ソルド(ヒュンダイi20クーペWRC)/総合10位
「全員にとってチャレンジングなラリーだった。滑りやすいし、ほとんどの場合コンディションの予想ができなかったからね。残念なことに、僕たちは今週末、もっと強力にアタックしていくのに必要な自信が持てなかった」

「今シーズン、完走率を上げられたのは良かったけど、結果は僕たちの実力に見合うものではない。今年はいくつかポジティブな結果があった。僕はオーストラリアラウンドには出走しないけど、チームにとって競争力のあるイベントになることを祈っている。2018年にはより強くなって戻ってくるよ」


■シトロエン/シトロエン・レーシング
●クリス・ミーク(シトロエンC3 WRC)/総合7位
「普段であれば総合7位はうれしい順位ではない。でも正直言って、今週末のエルフィン・エバンスは桁違いだった。ラリー全体を通して卓越したパフォーマンスを発揮していて、バトルは主に総合2位を争うものになっていたよ」

「僅差の上位争いから、僕たちは長いこと30秒程度しか離れていなかった。昨日小さなミスをしたとき、少し後退してしまったけど、それでも自分のラリーには満足している」

「週末の間、気分は良かったよ。ラリー全体を通して、難しい路面コンディションだったのに、いい感触を持てたのはひさしぶりだ」

●クレイグ・ブリーン(シトロエンC3 WRC)/総合15位
「僕たちのラリーは金曜日に小さなミスをしたときに、多かれ少なかれ終わったようなものだったけれど、それでも週末をポジティブな気持ちで終わらせることができた」

「今日はまた速さが出せたし、間違いなく正しい方向へ向かっていると思う。今シーズン最後のラリーであるオーストラリア・ラウンドだけでなく、来年に向けての自信も得ることができた」

●カリッド-アル・カシミ(シトロエンC3 WRC)/総合22位
「この種の路面コンディションについて学び直す必要があり、今週末はとても厳しいものだった。他のドライバーたちのコメントを聞くと、今年のラリーは特に滑りやすかったそうだね」

「それに何箇所か先頭走者を務める必要があったから、余計に僕の仕事は難しくなったんだ。週末の間、懸命に仕事をしてくれたチームとエンジニアにお礼を言いたい。ここで集めたデータが今後の改善に役立つだろう」

■トヨタ/TOYOTA GAZOO Racing WRT
●ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)/総合5位
「最後の(SS21の)パワーステージでは、あれ以上は無理と言えるくらい攻めた。本当に自分のすべてを出しきったと思う」

「今回は完璧とはいえないラリーだったが、それでもポイントを獲得し、何を改善すべきか理解できたよ。そして、これまで自分が乗ってきたラリーカーのなかで、ヤリスWRCこそが最高のクルマであるという考えに、変わりはない」

「テストと実際のコースではコンディションが異なり、それが今回苦戦した理由のひとつだ。今日のようなツルツルした路面ではクルマの向きを変えることが難しく、フラストレーションが溜まったね」

「それでも、コースサイドには多くの観客の姿があり、ラリーを楽しむことができた。ラリーGBはいつも1年でもっとも難しいイベントのひとつですが、ラリー・フィンランド以降のイベントでは2番目のホームラリーと思える1戦だ。いつもこのラリーを楽しんでいるよ」

●エサペッカ・ラッピ(トヨタ・ヤリスWRC)/総合9位
「今回のラリーの最優先課題は最後まで走りきることだった。そして、このような難しいコンディションのコースで多くの経験を積むため、集中力を高めてラリーに臨んだ」

「今日は各SSを1回目に走行した時は良い走りができ、タイムも悪くなかった。しかし2回目に走った時は路面の状態が変わって非常に滑りやすく、なかなかグリップを得ることができず苦労したよ」

「結果は我々が望んだものではなかったけど、なかなか得難い経験をしたと思うし、今回学んだ多くのことは必ずや将来役に立つだろう。僕もチームも、つねに学んでいるんだ」