2017年F1メキシコGP決勝で、マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソは10位、ストフェル・バンドーンは12位だった。
ふたりともパワーユニットの交換によるペナルティで降格され、アロンソは18番グリッド、バンドーンは19番グリッドからスタート。1周目にバンドーンは13位、アロンソは2周目までに14位まで順位を上げ、5周目にはバンドーンが10位、アロンソは12位を走行。アロンソはその後、ロマン・グロージャンを抜いて11位につけた。
2台はマーカス・エリクソンに抑えられる形で周回。18周目、アロンソがバンドーンの前に出てオーバーテイクを試みるも成功せず。ブレンドン・ハートレーが30周目にリタイアしバーチャルセーフティカーが導入された際にバンドーンがピットインするが、コミュニケーションミスにより5秒をロス。バンドーンは、フェリペ・マッサの後ろ11位に後退した。52周目には後方から追い上げてきたルイス・ハミルトンに抜かれ、12位に下がり、ポイント圏内に復帰することができなかった。
アロンソはバンドーンの1周後の32周目にピットイン、ポジションをひとつ落としてコースに復帰した後、ケビン・マグヌッセンとの差をみるみるうちに縮めて直後まで迫るが、34周にわたり攻略を試みながらも、オーバーテイクには至らなかった。終盤はハミルトンとバトルを繰り広げた後、最終的に抜かれ、10位でフィニッシュ、1ポイントを獲得した。
■マクラーレン・ホンダ・フォーミュラ1チーム
レーシングディレクター エリック・ブーリエ
今日はふたりのドライバーにとって極めてタフなレースだった。このコースはパワーが重要となる、複雑な特性を持っており、オーバーテイクがほぼ不可能だ。そのようなチャレンジに直面するサーキットで、マシンに限界がある状態で、ふたりは非常にいい走りをした。
フェルナンドとストフェルは、強力なペースを発揮し、オーバーテイクを何度も試みたが、惜しくも成功させることができなかった。あれだけの努力を注ぎながら、ほとんどそれが報われなかったことに心が痛む。ふたりは18番と19番グリッドから見事なスタートを決め、10位と12位でフィニッシュした。我々のパッケージにポテンシャルがあることを確認できたが、わずか1ポイントしか手に入れられなかったことが悔しい。
それでもふたりとも今日のコース上で発揮したパフォーマンスを誇りに思うべきだろう。パワーの面で我々よりも優れたマシンと堅実に戦えたことは励みになる。
メキシコGPで得たポジティブな点は、標高が高く、冷却に厳しい、テクニカル上、難しいチャレンジを強いるこのサーキットで、2台がレースを最後まで走り切ったことだ。次のブラジルの方が我々のパッケージとの相性はいいはずなので、期待している。来年に向けた開発を続け、シャシーの改善に取り組んでいく。
最後に、4度目のタイトルを獲得した、我々のかつての仲間であるルイス(・ハミルトン)にお祝いの言葉を贈りたい。今日は、今後実現したいと思っていることをわずかながら味わうことができた。来年はコース上で彼と、もっとエキサイティングなバトルをすることを楽しみにしていよう。