メルセデスのルイス・ハミルトンは、F1メキシコGPで4度目のドライバーズタイトルを獲得したが、これを確保するために「恐ろしい」レースを乗り越えなければならなかったと語った。
決勝スタート直後、ポールシッターのセバスチャン・ベッテルはまずマックス・フェルスタッペンと、その後ハミルトンと接触。ベッテルはフロントウイングに、ハミルトンはタイヤにダメージを受け、ピットに戻らなければならなかった。これによって後退したふたりだが、ベッテルは最終的に4位まで挽回。ハミルトンは9位に入り、ベッテルとのタイトル争いを制し、2017年F1王者の座に就いた。
タイトル決定戦となったメキシコGP決勝の展開についてハミルトンは「(タイトル獲得の仕方としては)恐ろしい形だった。でも僕にはどうすることもできなかった」とSky Sportsに対して語った。
「ターン1は簡単にはいかないだろうと、僕は言ったよね。自分がアグレッシブすぎたとは思わない。マシンを完璧なポジションに持っていった。後で録画を見直すつもりだけど、後ろのマシンにたっぷりとスペースを残したのは確かだ」
「めったにない展開になった。40秒後方に落ちるなんて、恐ろしいよ。正直言って、チャンピオンシップがどうなるのか、さっぱり分からなかった。ただひたすら、ポジションを上げて、上位に追いつき、戦いの場に戻ることだけを考えていた」
「前のマシンに接近するのがすごく難しいコースだから、オーバーテイクをしようと試みても全くうまくいかない。でもなんとか挽回しようと努めた」
ハミルトンはチームに対する感謝の言葉も述べている。メルセデスは前戦アメリカGPで4連連続となるコンストラクターズタイトルを確定した。
「ブリックスワースとブラックレーのファクトリーの皆に心から感謝したい」とハミルトン。
「彼らはハードワークに努めてくれた。今年コンストラクターズ選手権を制したことは大きな功績だ。そして僕がこれほどの成果を収めるために助けてくれた。皆に本当に感謝している」