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F1第18戦メキシコGP予選トップ10ドライバーコメント

2017年10月29日 20:12  AUTOSPORT web

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2017年F1第18戦メキシコGP セバスチャン・ベッテル
2017年F1第18戦メキシコGP予選でトップ10に入ったドライバーたちが土曜日を振り返った。

■スクーデリア・フェラーリ
セバスチャン・ベッテル 予選=1位
 もちろんすごく満足しているよ。ここのコースは難しく、とても滑りやすかったけれど最後に完璧なラップを走れた。ここでは限界を超えてミスを犯しやすいんだ。それでもターン1をうまく走ることができれば、チャンスが出てくると自分に言い聞かせていた。

 最終セクターも膨らんだりして大幅にタイムを失いやすく、難しいところではあったものの、攻めながらも、きれいに走ることができた。だから本当に満足しているよ。特に他のマシンとの差が小さいなかで、全員を抑えることができたのが良かったね。

 昨日はマシンが望むような状態になかったけれど、今日はすべてが好調だったし、明日も十分な速さがあると思う。スタートで何が起きるかに注目していく。その後はいいレースを走れるはずだ。ターン1までが長いことは分かっているけれど、僕らはスタートが良いので全体的には自信がある。   

 先週末はいろいろなものを交換したりしてやるべきことが多く、チーム全体にとって厳しいものだった。今週末はそれに比べるとうまくいっているよ。今日は僕らの頑張りに値する結果を得られたと思う。明日は良いレースになることを願っているよ!

(Formula1.comのインタビューにおいて、最後のラップについて聞かれ)ターン6で態勢を崩しかけたから、そういった意味で完全にパーフェクトなラップだったとはいえない。でもなんとか持ち直して、逆にタイムを稼いだ。二度と同じことができないという意味では、完璧だったのかも。すごく満足しているよ。   
 チーム同士の戦いが激しければ激しいほど、勝ったときの満足感は大きい。今日はレッドブルの方が少し速かったけれど、それでも彼らの上に立つことができた。マックス(・フェルスタッペン)は信じられないような速さを発揮していた。だからこそ、このポールから大きな満足感を得ることができるんだ。



マックス・フェルスタッペン 予選=2位
 またフロントロウにつけられたから、今日の結果にはかなり満足しているよ。Q2は本当にうまくいった。でもQ3でなぜかタイヤのパフォーマンスを少し失ってしまい、うまく機能させられずグリップに悩んだ。Q3のラップは良かったけれど、Q2ほどのグリップはなかったんだ。どちらのセッションでも1周目は犠牲にして準備をするためのラップとして使うことにした。最終的には2位でフロントロウにつけられたから、大きな問題はない。
 
 ポールポジションが取れれば、もちろんそれは素晴らしいことだけど、もっと重要なのはレースに勝つことだ。マシンのレースペースには自信があるし、良い結果が出せると確信もしているが、それは明日、証明しなければならない。フロントロウからのスタートで、ターン1までは距離があるから、蹴り出りをうまく決めて、前に出られることを期待している。僕らは通常、予選よりもレースで速さを発揮できるので、明日に期待しているよ。
   
(Q3で暫定トップに立ちながら最後にセバスチャン・ベッテルに抜かれて初ポールポジションのチャンスを逃したことについて、予選直後に語り)ものすごく苛立たしい。Q2はすごくうまくいっていたのに、Q3で苦しんだ。もちろん2位はいい結果だけど、思っていたようにはいかなかった。だって目標は常にポールポジションなんだから。Q2がうまくいっただけに、2位より上を期待していた。
    
 全力を尽くしたけれど、届かなかった。本当にポールポジションが取りたかったのに。


■メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
ルイス・ハミルトン 予選=3位
 ポールポジションが今日の目標だったのに、届かなかった。難しい予選だったし、今週末は全体的に困難だと思う。

 ここはとても滑りやすい。そのことで、僕らがマシンに抱える問題が少し強調されるような形になっている。持てるすべてを出し切ったものの、前との差が大きすぎた。
 
 僕らはロングランのペースが予選よりも絶対的に良いので、心配はしていないよ。ここではかなりのタイム差がないとオーバーテイクはできないので、コース上でのポジションが重要になる。ターン1までの距離が長いから、楽しいレースになるだろう。スタートで前に出られることを願っている。その後は1ストップの戦略だ。
 
 ここのファンからは多くのエネルギーを感じられて、最高だね。ヘリコプターの映像を見たけれど、上からの光景は素晴らしかったよ。だから、ここメキシコの地で勝利を飾れたら良いだろうね。   
 
 勝つためにリスクを冒すつもりはない。ここではオーバーテイクするにはラップタイムが1.4秒の差が必要だから、トレイン状態になるだろう。でも、スタートをうまく決めて、ピットストップの時までぴったりついていければ、どうなるか分からないよ。   


■メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
バルテリ・ボッタス 予選=4位
 ポールポジションをかけて戦えると思っていたのに、いい予選ができなかった。少なくともフェラーリ1台とレッドブル1台と比較すると、僕らは確かに少し苦労していた。彼らはなぜか、Q3でさらにタイムをかなり縮めてきたんだ。
    
 マックスとのインシデントがQ3最初のアタックを台無しにしてしまったんだ。ブレーキングでいつものラインに戻ることができなかった。
    
 それでも僕は、レースに関しては楽観的だ。昨日もいいロングランが走れているし、明日はこのマシンは強さを発揮してくれるはずだよ。
 
 僕らのチームは2列目からのスタートになるけれど、ターン1まではだいぶ距離がある。良いスタートを切ってスリップストリームを使い、アドバンテージを得たい。面白いレースになるはずだ。
 
(フェルスタッペンの件について語り)僕はアタックラップ中で、最終セクターに入る前に、彼がすごくゆっくり走っているのが見えた。彼がターン12出口をかなり遅く走っていたことが、ターン13に向けての僕のラインに影響した。ロックアップしてそのラップがだめになってしまったんだ。
 
 規則書にどう書かれているか、正確なところは知らないが、あれで僕のラップが台無しになったこと、Q3で2回のランができるはずが1回だけになってしまったことだけは確かだ。

■スクーデリア・フェラーリ
キミ・ライコネン 予選=5位
 かなり難しい予選だったし、結果は理想とは程遠い。グリップが足りず、あちこちでミスを犯してしまって、1周をうまくまとめるのに苦労した。良い感触を得られたときもあったけれど、そうでもない場所もあり、ミスしやすい状態だった。特に最終セクターで、もう少し攻めようとするたびにフロントエンドがロックしていたんだ。 
 
 Q3では、どこかいいポジションに食い込むため、大きな問題に遭遇することなくラップタイムを出そうとした。けれども自分が遅いことは分かっていた。

 明日はまた別の一日になる。もっと良くなるだろうと確信しているよ。何が起きるのかを予測するのは難しいが、良い感触があって、タイヤがきちんと機能してさえいれば大丈夫なはずだ。
 
 良いスタートを切れることを願っている。そしてストレートと1コーナーで何が起きるのかに目を向けていよう。そのあとは強力なポジションをつかむために、トラブルを回避するよう努力する。


■サハラ・フォース・インディアF1チーム
エステバン・オコン 予選=6位
 素晴らしい予選だったよ。とても満足だ。昨日のマシンはドライビングが簡単ではなかったけれど、チームが夜の間に素晴らしい仕事をして、パフォーマンスをさらに見出してくれたんだ。現場とファクトリーのスタッフが、改善するために頑張ってくれて、今日は本当に違いを感じ取ることができた。彼らがとても強さのあるマシンを与えてくれたので、セッション中にもペースはどんどん良くなっていったよ。

 実はQ3最後のラップで小さなミスがあったから、もっと速く走れていれば(キミ・)ライコネンの前に出られたかもしれない。それでもこの結果をうれしく思っているし、レースが楽しみで仕方ないよ。僕らには強いレースペース、トップスピード、それにポテンシャルがある。良い結果が期待できるよ。

■レッドブル・レーシング
ダニエル・リカルド 予選=7位
 今週末はずっと強さがあったのに、予選ではグリップがまったくなかったんだ。僕はFP2をトップで終えたし、マックス(・フェルスタッペン)も今日の午前中のセッションでトップだった。だから昨日からマシンにはほとんど何も触っていない。それなのに今日はピットを離れるたびにグリップ不足に悩まされた。

 Q3ではタイヤにもっと熱を入れられるよう、実験的にウォームアップラップを余計に走ってみたりもした。それでもグリップは毎回、ピットを出た時からランの終わりまで変わらないようだった。1セットのタイヤでスイッチが入らなかったり、温められなかったりして、時間を失うことならある。でも今日は走るたびに同じことが起きていた。

 今日の午前中は路面がとても冷えていたにも関わらず、1周目からタイムを出せていたから、午後もタイヤを温めるのは簡単なはすだったんだ。マシンが予選前の状態に戻れば、明日はここからでも表彰台をかけて戦える。でも今は混乱しているので、この1時間に何が起きたのかをちゃんと理解する必要がある。

 ウォームアップラップを2周にしたり、1周にしたり、フロントウイングをいじったりと、いろいろやったけれど、マシンはどうにも戦える状態にならなかった。最終的に打つ手がなくなった。なすすべがなかったんだ。混乱しているし、苛立っているし、途方に暮れている。


■ルノー・スポール・フォーミュラ1チーム
ニコ・ヒュルケンベルグ 予選=8位
 Q3の最後に本当に良いラップを走ることができた。良い予選だったから、すごくうれしいし、満足している。明日は接戦になるだろうけれど、ベストを尽くし、懸命に攻めていくよ。

■ルノー・スポール・フォーミュラ1チーム
カルロス・サインツJr. 予選=9位
 僕にとってもチームにとっても良い一日だった。オースティン以降、僕らは進歩し続けているから、とてもうれしく思っている。

 予選は難しかったけれど、昨日から大きな前進があったし、今日はより自信を持ってマシンに乗ることができた。明日は良いレースをすることを目指していくよ。

■サハラ・フォース・インディアF1チーム
セルジオ・ペレス 予選=10位
 今日は思うように進まず、とてもがっかりしている。今週末はずっと競争力を発揮できていたにも関わらず、肝心なタイミングで望むような結果を出すことができなかった。Q1にはかなり満足していたし、期待できるだけのペースを見せられていた。けれどもコンディションが変わり、僕らはそれに対応できなかった。

 タイヤを温めるルーティンを変更したところ、マシンのフィーリングをすべて失ってしまったんだ。タイヤを正しい作動域に入れることが難しくなって、バランスにも不満があった。これについては今夜、分析を行う必要がある。

 明日のレースは厳しいものになるだろうが、僕らのマシンにはとても良いペースがある。ファンがお祝いできるような結果をもたらしたい。この週末はずっと素晴らしい声援を受けてきたのだから、彼にはもっと良い結果がふさわしかったよね。

 予選開始時に、(無線を通じて)彼らに話しかけることができてうれしかった。明日はもっと良い結果を届けられることを願っている。