10月29日、栃木県のツインリンクもてぎでWTCC世界ツーリングカー選手権日本ラウンドのオープニングレース/メインレースが行われ、オープニングレースはトム・チルトン(シトロエンC-エリーゼWTCC)が、メインレースはノルベルト・ミケリス(ホンダ・シビックWTCC)が優勝を飾った。メインレースは強雨のため、9周終了時で赤旗終了となっている。
決勝オープニングレース/メインレース結果
昼頃には強い雨が降るなど、朝からの雨が続いたWTCCもてぎラウンド。午後2時15分からのオープニングレースは、やや雨が小康状態となったものの、フルウエットのなかでスタートが切られた。
好スタートを決めたのは、2番手スタートのチルトン。序盤はチルトンに続きヤン・エルラシェール(ラーダ・ベスタWTCC)、エステバン・グエリエリ(ホンダ・シビックWTCC)、テッド・ビョーク(ボルボS60 WTCC)らによる激しいバトルが展開。そのなかでグエリエリとビョークが130Rで接触したり、ホンダvsボルボの戦いはノルベルト・ミケリスもネストール・ジロラミと、道上龍もニッキー・キャツバーグと展開するなど、激しい接触しながらのバトルが展開されていった。
そのなかで、リードを築いたチルトンはそのまま逃げ切り優勝。2位はエルラシェールという結果に。3位はグエリエリで、ホンダの地元での代役出場で結果を残した。エンジン交換のため、最後尾スタートを強いられた道上龍(ホンダ・シビックWTCC)はロブ・ハフ(シトロエンC-エリーゼWTCC)らとバトルを展開した末、追い上げ10位でフィニッシュ。ポイントを獲得した。
オープニングレース終了後、すぐにメインレースに向けたリペアタイムに入り、午後3時30分のフォーメーションラップ開始に向けて刻々と時間が過ぎていったが、それとともに雨脚がかなり強くなってしまう。
メインレースは2周のセーフティカーランの後スタートが切られるが、ミケリスがリードを築き、キャツバーグ、ネストール・ジロラミ(ボルボS60 WTCC)と続き、グエリエリが4番手、そして5番手をランキング首位のテッド・ビョーク(ボルボS60 WTCC)と、自己最高位スタートの道上が争った。
しかしスタート後の3周目、V字コーナーでビョークの背後につけていた道上は、オープニングレース後に交換していたブレーキがロックしてしまうトラブルでまさかのコースアウトを喫してしまい、グラベルにストップしてしまった。道上はその後ピットに戻ったが、自己最高位スタートのレースで悔しい結果となってしまった。
一方レースは、7周目にさらに雨脚が強まったため、ふたたびセーフティカーランとなる。その後、9周終了後の段階で、強い雨のためレースは赤旗中断。そのまま終了となってしまった。規定周回数をこなしており、優勝はミケリス、2位はキャツバーグ、3位はジロラミという結果となった。