メキシコGP開催直前の木曜日、囲み取材に応じたエステバン・オコンが「実はセルジオ(ペレス)のファンたちから殺害予告を受けててね」と話し出し、出席していた記者たちは一同「ええ~?」となった。
オコンによれば脅迫は、ふたりが激しいバトルを繰り広げ、接触事故を起こしたアゼルバイジャンGPからだったという。
「SNSで何度も脅しのメッセージが送られ、でも別に気に留めずに来たんだよね」
ところがメキシコGPが近づくにつれ、送られてくるメッセージの数が一気に増えたという。そこでオコンはアメリカGP直後の月曜日に予定していたメキシコ入りを水曜日に延期。チームと話し合って、サーキット外の移動では防弾ガラスの車両を用意し、警察官とボディガードを警備を付けてもらうことにした。
さらにオコンは、個人的な友人でもあるフランス特殊部隊の隊員にも来てもらったという徹底ぶり。
「単に口だけの脅しだけだと思うけど、一応念のためにね。でも実際にサーキットで会うメキシコ人のファンたちはすごくフレンドリーだし、それだけに残念だよ」
この週末はオコンの両親も友人たちを引き連れて応援に来ており、「脅しのことは、確かに心配」と言う。
「でも二人は、お互いの実力を認め合ういいライバル関係なんだ。そのことはメキシコのファンにも、わかってほしいね」