10月29日、栃木県のツインリンクもてぎでWTCC世界ツーリングカー選手権の日本ラウンドの予選が行われ、ノルベルト・ミケリス(ホンダ・シビックWTCC)がポールポジションを獲得。ニッキー・キャツバーグ、ネストール・ジロラミとボルボ勢が2~3番手に続いた。日本期待の道上龍(ホンダ・シビックWTCC)は5番手につけた。
■ Q1:
フリープラクティス2終了後から、わずか55分のインターバルで午前9時40分からスタートしたWTCCもてぎの予選。ヘビーウエットの状況は変わらずで、フリープラクティス1~2で好タイムを記録した道上龍(ホンダ・シビックWTCC)を先頭に周回に入っていく。一方、ボルボのニッキー・キャツバーグとテッド・ビョークはややタイミングをずらしアタックに入った。
コース各所でハイドロプレーニングを起こすマシンが出たりと、非常に難しいコンディション下での予選となったが、そのなかでベストタイムをマークしたのは、2分09秒522をマークしたキャツバーグ(ボルボS60 WTCC)。ノルベルト・ミケリス(ホンダ・シビックWTCC)が2番手、そしてチェッカー周に道上龍(ホンダ・シビックWTCC)が3番手に上げ、まずはQ1突破を果たした。
■ Q2:
Q2もふたたび道上を先頭にコースイン。道上が2分09秒264を、そしてミケリスが2分08秒979をマークしていく。道上のタイムを上回ってきたのはキャツバーグ、そしてエステバン・グエリエリ(ホンダ・シビックWTCC)、そしてウエットで素晴らしい速さをみせるミケリスといったところを中心とした争いとなった。
道上にとってはこのQ2でトップ10入りを果たし、Q3に初めて進出することが目標。チェッカーまでアタックを展開した道上は、見事3番手に食い込み、目標であったQ3進出を果たした。一方、トップタイムとなったのはキャツバーグ。ミケリスは2番手となった。10番手にはケビン・グリーソン(ラーダ・ベスタWTCC)がつけ、オープニングレースのポールポジションを獲得している。
■ Q3:
シングルカーアタックとなるQ3は、コース上の水量が大きく影響した。まずはじめにアタックを展開したネストール・ジロラミ(ボルボS60 WTCC)がコース上の水量が比較的少ないタイミングでのアタックとなり、ポジションを上げる。一方、3番目にアタックした道上は、ミスなくアタックをまとめるものの、わずかにグエリエリに先行されてしまい、最終的にQ3は5番手という結果に。とはいえ、WTCC参戦以降最上位となるポジションからメインレースを戦うことになる。
注目のポールポジション争いは、キャツバーグとミケリスの争いとなるが、やや挙動が乱れることが多かったキャツバーグに対し、ミケリスはコース上の水量もものともしない走りをみせ、見事ポールポジションをホンダの地元で獲得した。この結果、メインレースのポールポジションはミケリスで、キャツバーグ、ジロラミとボルボ勢が続き、グエリエリ、そして道上が続くことになる。
なお、予選直後に行われたMAC3では、ミケリス/グエリエリ/道上のホンダがボルボを下し、ポイントを獲得した。
WTCC世界ツーリングカー選手権 日本ラウンド 予選結果
PosNoDriverCarQ1Q2Q315N.ミケリスホンダ・シビックWTCC2'09.9842'08.9792'08.890263N.キャツバーグボルボS60ポールスターWTCC2'09.5222'08.4112'09.260361N.ジロラミボルボS60ポールスターWTCC2'10.7392'09.5132'09.824486E.グエリエリホンダ・シビックWTCC2'10.4652'09.3942'10.091534道上龍ホンダ・シビックWTCC2'10.0272'09.3822'10.444662T.ビョークボルボS60ポールスターWTCC2'10.2682'09.550725M.ベナーニシトロエンC-エリーゼWTCC2'10.4752'09.627868Y.エルラシェールラーダ・ベスタWTCC2'10.8912'10.05993T.チルトンシトロエンC-エリーゼWTCC2'10.3802'10.2711024K.グリーソンラーダ・ベスタWTCC2'11.0662'10.5991199D.ナギホンダ・シビックWTCC2'11.0592'10.6041227J.フィリッピシトロエンC-エリーゼWTCC2'11.2222'10.9811312R.ハフシトロエンC-エリーゼWTCC2'11.879149T.コロネルシボレーRMLクルーズTC12'11.9441511K.リチャードシボレーRMLクルーズTC12'13.4621666Z.デビッド・サーボホンダ・シビックWTCC2'14.2341726F.デ・ソウザラーダ・ベスタWTCC2'15.938