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スティーヴン・ソダーバーグの魅力とは? チャニング・テイタムやアダム・ドライバーがコメント

2017年10月29日 11:03  リアルサウンド

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 最新監督作『ローガン・ラッキー』の日本公開を11月18日に控えるスティーヴン・ソダーバーグ監督について、本作のプロデューサーとメインキャストの2人、チャニング・テイタムとアダム・ドライバーがコメントした。


参考:『ローガン・ラッキー』ソダーバーグ監督来日決定 爆弾魔役ダニエル・クレイグ登場の予告編も


 本作は、不運続きのジミーとクライドのローガン兄弟が、爆弾に関して天才的な技術をもつ囚人ジョーを脱獄させ、全米人気カーレース「NASCAR」開催中に、その売上金すべてを金庫から盗み出すという前代未聞の強奪計画を描いたクライムエンタテインメント。


 36日間に及ぶ撮影は、キャスト・スタッフがアトランタに集結し行われた。過去製作に携わった『レインマン』ではアカデミー賞を受賞し、『ブレイキング・バッド』など、これまで40本以上の作品に携わってきた本作のプロデューサー、マーク・ジョンソンは、「正直言って、一番苦労したのはスティーヴンについていくことだったよ」と、約4年ぶりに長編映画のメガホンを取ったソダーバーグ監督に圧倒された様子。ソダーバーグ監督が朝に現場入りすると、エンジン全開で撮影を行い、夜もホテルに戻って撮ったばかりの映像を編集し、昼夜関係なしに、朝から夜まで働きっぱなしだったという。


 元軍人だった過去を持つ片腕のバーテンダー、クライドを演じたドライバー、そんなソダーバーグ監督の効率のいい撮影のおかげで、出演者たちが1日中集中力を保つことができたと語る。「撮影現場でのリズムと勢いをコントロールすることをスティーヴンは重視していた。彼はカメラを操作し、ほぼ全てのものに照明をあて、さらに演出もしていた。そんな彼だから、だれか他の人のスケジュールの都合で身動きが取れなくなってしまうことはなかったんだよ。スティーヴンは袋からカメラを取り出して、『準備OK』と言ってくれるおかげで、役者たちはトレーラーに引き上げて一時間後にセットへ戻り、またシーンに入り込むのに数テイク無駄にする…なんてことはしなくて済むんだ」。


 一方、クライドの兄で、仕事を失い妻にも逃げられ、人生のどん底真っ只中のジミーを演じたテイタムも「ソダーバーグは映画作りの達人だね」と大絶賛しながら、「彼は実に効率的な監督だ。本編で使わないような無駄な撮影はほとんどしないが、自由にさせてくれる。俳優の判断で何でも好きにやらせて行方を見守るんだ。『恐れず動き回れ』とね」と信頼のコメント。


 さらに本作には、『007』シリーズのダニエル・クレイグから、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のライリー・キーオ、『ミリオンダラー・ベイビー』のヒラリー・スワンクなど豪華キャスト陣が集結している。テイタムは「彼に声をかけられれば、ほとんどの俳優が駆けつけるよ。まぐれなんかじゃなく、どの俳優も彼の映画では間違いなく、最高の演技を見せる。それこそが彼の能力の証だ」とも語っている。(リアルサウンド編集部)