2017年F1メキシコGPの土曜予選で、マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソは14位、ストフェル・バンドーンは15位だった。
FP3で2台はトラブルなくプログラムを消化、前夜の作業によりマシンのバランスとハンドリングが向上したと両ドライバーが報告した。ふたりとも予選ペースではなくレースセットアップに集中した作業を行い、アロンソは16位、バンドーンは19位のタイムを記録した。
今週末、2台ともパワーユニットの交換を行っており、アロンソは20番グリッド、バンドーンは35番グリッドがそれぞれ降格されることが決まっている。従って予選順位に意味がないため、予選でも決勝を見据えたプログラムによって走った。
バンドーンは金曜FP1でパワーユニットの問題によって走行できなかったため、Q1を使って燃料を多めに積んで走行し、データを集めた。その後、13位タイムをマークしてQ2に進出した。アロンソはQ1で優れた予選ラップを走って5番手タイムを記録している。
Q2では2台とも計測ラップを走らずに予選を終えた。トロロッソのピエール・ガスリーが予選に参加できなかった関係で、アロンソは18番グリッド、バンドーンは19番グリッドからスタートする見込み。
■マクラーレン・ホンダ・フォーミュラ1チーム
レーシングディレクター エリック・ブーリエ
今日の走行は完全に明日の決勝にフォーカスしたものだった。今週末、ふたりとも大量のグリッドペナルティを受ける。さらにここは統計的にカレンダーのなかで比較的苦労するレースのひとつなので、エンジンマイレージと貴重なタイヤをセーブしつつ、レースセットアップを重視することが理にかなっている。
チームの皆の仕事を称賛したい。おかげでFP3を非常に効率的かつ有意義な形で過ごし、予選をプランに従って、完璧な形で走ることができた。今朝はトラブルに見舞われることなく、予定していた作業をすべて完了し、ふたりのドライバーは決勝に向けてマシンをセットアップするために懸命に作業に当たった。前夜、チームは明日への準備としてセットアップの改善に辛抱強く取り組んだ。そのおかげでフェルナンドとストフェルは金曜よりもマシンに満足し、快適に走れるようになったようだ。
予選Q1でフェルナンドはモンスターラップを決め、5番手タイムを叩き出した。Q1の最速ラップとはわずか0.2秒差であり、セクター2は最速だった。ストフェルは金曜に走行時間が制限されてしまったので、レースへの準備をしっかり整えることが重要だった。このトリッキーなサーキットで通常よりも多い燃料を積んでいたにもかかわらず、彼は堅実な走りでQ2への進出を果たしている。
今日、我々が目標にしたのは、どちらのドライバーについても、予選でいいポジションを取ることではなかった。重要なのは明日だ。今日発揮したペースは、決勝を考えると心強い。