F1メキシコGPを前にフォース・インディアのエステバン・オコンに対する脅迫があったことを受け、主催者は彼の警護を強化することにした。
チームメイトのセルジオ・ペレスと激しいライバル関係にあるオコンは、ペレスの母国の一部ファンからは良く受けとめられていないようだ。
ふたりはカナダ、アゼルバイジャン、ベルギーで激しいポジション争いから接触、フォース・インディアがついにチームオーダーで管理することを決めた。それ以来、ふたりの間にアクシデントは起きていない。しかしこういった出来事が、一部のペレスファンの最悪の部分を引き出してしまった。
「アゼルバイジャンGP以来、僕を殺すという脅迫をたくさん受け取った。でも今日は僕の安全のために必要な警備が十分整えられている」とオコン。
「いまのところ何も問題はない。週末を通してこのままだといいね」
主催者とフォース・インディアはオコンのスケジュールを調整し、彼の警備内容を強化した。SNSで殺害予告のようなメッセージが送られてくるというオコンは、レース前のドライバーズパレードでは、地元の観客から手厳しい歓迎を受けるかもしれないとして、「石さえぶつけられなければいいよ」と話すほどだ。しかし、これまでのところ、実際にサーキットで触れ合うファンからは温かい声援を受けているという。
「どんな手厳しい歓迎を受けるかと思ったら、皆がすごく温かく迎えてくれた」とオコンはFormula1.comのインタビューにおいて語った。
「もちろん、皆、チェコ(ペレス)に声援を送っているけれど、サイン会の時には僕にも声援を送ってくれた。今の状態が続くといいな。彼に勝ちたいと思っているからね(笑)」
ペレスはこの問題を深刻に捉えてはおらず、彼のファンがスポーツマンシップに反する態度を取ることはないと考えている。
「ファンがエステバンに良くない振る舞いをすることはないよ」と彼は主張した。
「彼らは本当にF1が好きなんだし、結局のところこれはただのスポーツなんだから」