10月28日、栃木県のツインリンクもてぎでWTCC世界ツーリングカー選手権の日本ラウンドが開幕した。このラウンドでは、地元レースで気合が入る道上龍(ホンダ・シビックWTCC)が注目だが、その道上のシビックにほんの一瞬だけながら、うっかりミスによるナゾのステッカーが貼られた。
2016年の日本ラウンドで急遽デビューを飾り、2017年はフル参戦を経てツインリンクもてぎでの日本ラウンドを迎えた道上。ただ、中国ラウンドの後で道上のシビックはアップデートを狙うべく空輸での輸送に切り替えたものの、10月18日に行われた中国共産党大会の影響などもあり、シビックWTCCが日本に届かない事態になってしまった。
そのため、急遽道上のシビックは新しく仕立てられた車両となり、ツインリンクもてぎに運び込まれた10月28日(土)の朝から、道上車にはさまざまなステッカーが貼り込まれていった。
そのなかで、カストロール・ホンダWTCCチーム/ホンダレーシング・チームJASでは、例年同様日本ラウンド向けにサイドウインドウ部にカタカナ、もしくは漢字の名前を貼っていった。たとえば今回からドライブするエステバン・グエリエリの場合は『エステバン・ゲリアリ』と貼られている。ノルベルト・ミケリスの場合は『ミケリス』となぜか(?)明朝体で貼られた。
ところが、ピットウォーク中に道上のシビックに貼られたのは『34 三日町』というステッカー。『三日町(みっかまち)』は青森県八戸市にある地名ではあるが、『みちがみ』とはさすがにまったく違う。
ピットウォークを終えた道上に「あの……コレなんですか……!?」と聞いてみると、それまでずっとサインをしていた道上も「ん? なんすかコレ?」とさすがにピンとも来なかった様子。「今日のフリープラクティスだけでもコレでいこうかな……。いやいやダメやな」とチームに伝え、すぐ直後に『三日町』は剥がされていた。
どうやら、チームを運営するJASモータースポーツのイタリア人スタッフがネットの機械翻訳を使って「日本語でコレだろう」と作ってきてしまったのが真相のよう。「ひとつ前の中国ではちゃんと『道上龍』って書いてあったんですけどねぇ(笑)」と道上やホンダの日本人スタッフも苦笑いだった。やっぱりヨーロッパの人たちに漢字は難しいのかも……!?