SICレーシング・チームが、MotoGP第17戦マレーシアGPが開催されているマレーシアのセパン・インターナショナルサーキットで2018年シーズンの参戦体制を発表した。2017年に同チームからMoto3クラスに参戦している佐々木歩夢が、2018年も引き続きSICレーシング・チームから参戦する。
佐々木は2015年にアジア・タレントカップでチャンピオンを手にし、2016年にMotoGPへの登竜門、レッドブル・MotoGP・ルーキーズカップで日本人初のチャンピオンを獲得。翌2017年にはSICレーシング・チームからMoto3クラスへのフル参戦を開始した。
世界選手権ルーキーイヤーの今季、佐々木は第17戦マレーシアGP前の時点でMoto3クラスのポイントランキング22位につけている。前戦オーストラリアGPでは、自己最高位の7位入賞を果たした。
佐々木は2018年も引き続き同じ体制でMoto3クラスに参戦できることについて「とてもうれしい」と語ると同時に、2017年シーズンが楽ではなかったとコメントした。
「今年は学びの年でした。いくつかのサーキットは僕にとって完全に初めて走るコースでしたし、スタッフもバイクも新しくすべてが新鮮で、僕はたくさんのものごとに適応しなければなりませんでした。また、Moto3のレベルはとても高く、上位争いをするのが難しかったので、とてもタフな一年でしたね」
「レースごとに多くのことを学び、チームとともに成長できたので、来年も同じチーム、同じスタッフと参戦できてとてもうれしいです。2018年シーズンを迎えることをとても楽しみにしています」
また、SICレーシング・チームはペトロナスとの間で双方が取り組んでいる若いライダーの育成計画について協力することで合意し、チーム名を『ペトルナス・スプリンタ・レーシング』とすることを発表。
ライダーラインアップとしては、佐々木のチームメイトとしてアダム・ノロディンが2017年に引き続きMoto3クラスに参戦する。Moto2クラスには、現在ペトロナス・レースライン・マレーシアからMoto2クラスに参戦中のハーフィス・シャハリンが起用されるという。