2017年F1メキシコGPの金曜、マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソはフリー走行1=8位/2=7位、ストフェル・バンドーンはフリー走行1=20位(ノータイム)/2=15位だった。
FP1前に2台に新しいパワーユニットが搭載された。これにより、アロンソは20番グリッド、バンドーンは35番グリッド、それぞれ降格される予定。
チームはFP1でバンドーンのパワーユニットのデータに異常を発見、ガレージで初期的チェックを行ったが原因を突き止めることができなかった。そのため、詳細な調査を行うためパワーユニット交換を行うことになり、バンドーンはインスタレーションラップ3周を走るにとどまった。
FP2に間に合う形で交換作業が終了、バンドーンはセッションスタート直後からコースインすることができた。チームは、トラブルは非常に些細なもので、パワーユニットにダメージはなかったと報告している。
アロンソは両セッションともに順調に走行を重ね、セットアップ変更の評価やエアロコンポーネントのテストなどに取り組んだ。
■マクラーレン・ホンダ・フォーミュラ1チーム
ホンダR&Dプリンシパルエンジニア 中村聡
今日の走行に先立ち、ドライバーはふたりとも新しいPUを搭載しました。フェルナンドはアメリカGPでMGU-Hに問題が発生したため、PUを交換しました。ストフェルのPU交換は戦略的な意味合いが大きく、最後の2戦ブラジルとアブダビを信頼性が高い状態で戦えるようにするためです。
フェルナンドは2回のセッションを通してスケジュールに従ってプログラムを完了することができました。ここは標高2,200mで空気が薄いため、パワー抽出のコントロールが簡単ではないと予想していましたが、彼の今日のパフォーマンスは競争力が高く、心強いものでした。
ストフェルについては、FP1序盤、データにおいて問題である可能性があるものを見つけたため、予防的措置としてPU交換を行うことを決めました。セッションの大部分を失うのは残念でしたが、問題はとても小さなもので、PUにダメージがないことが分かりました。ストフェルはその後、プログラムの遅れを取り戻し、FP2では32周を走っています。
2台揃ってグリッド後方からスタートしなければならないのは残念です。ですが決勝では何が起こるか分かりません。明日のセッションでも引き続き、ロングラン用のセットアップに集中していきます。