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WRCラリーGB:母国戦のエバンスが大量リード。トヨタのラトバラは総合5番手まで後退

2017年10月28日 11:22  AUTOSPORT web

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エルフィン・エバンス(フォード・フィエスタWRC)
WRC世界ラリー選手権は10月27日、第12戦ラリーGBのSS2~7が行われ、地元イギリス出身のエルフィン・エバンス(フォード・フィエスタWRC)が総合首位に浮上した。トヨタ勢最上位はヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)の総合5番手だ。

 ウエットでぬかるんだ路面コンディションとなり、ステージではグリップレベルが頻繁に変化。

 この状況にライバルが苦戦するなか、最上位クラスで唯一DMACKタイヤを履くエバンスは、ラリーGBを見据えて開発したというタイヤがパフォーマンスを発揮し、SS2で総合首位に浮上した。

 その後もSS4~5でステージ優勝を飾ったエバンスは最終的に24.6秒の大量リードを構築。競技3日目も天候/コンディションに大きな変化はないとみられており、エバンスがさらにリードを拡大する可能性がある。

「日差しがなくなってくれたら最高だ。この時期のウェールズではめったにないことだけどね」と冗談を交える余裕をみせるエバンス。

「ホームイベントでリーダーに立っていることに、少しプレッシャーを感じるけど、この位置につけることができてうれしいよ」

「明日の結果が勝敗に大きく影響するだろう」

 総合2番手はマシンバランスに苦戦したオット・タナク(フォード・フィエスタWRC)が獲得。総合3番手にはセバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)がつけ、Mスポーツ勢がトップ3を独占した。

 総合4番手には前日10秒のタイムペナルティを受け大きく出遅れたティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)が躍進。この日もSS走行中にエンジンが突然ストールする不具合を抱えながら上位に食い込んだ。

 トヨタ勢最上位のラトバラはアンダーステアとトラクション不足に悩まされ、前日の総合2番手からポジションダウン。トップと41.9秒差の総合5番手で走行を終えた。

 チームメイトのユホ・ハンニネンは総合10番手、エサペッカ・ラッピは総合11番手で走行を終えた。

 競技3日目の28日はSS8~SS15の8SSが行われる。