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イデミツ・ホンダ・チーム・アジア 2017MotoGP第17戦マレーシアGP 初日レポート

2017年10月28日 10:32  AUTOSPORT web

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中上貴晶/イデミツ・ホンダ・チーム・アジア
マレーシアGPの初日で中上が4番手
パウィは27番手発進

2017年10月27日(金)
Rd.17 マレーシアGP
セパン・インターナショナル・サーキット
コンディション:ドライ(FP1)/ウエット(FP2)
気温:25℃ 路面:25℃

 フライアウェイ3連戦の掉尾を飾る第17戦マレーシアGPがセパン・インターナショナル・サーキットで初日の走行を迎えました。IDEMITSU Honda Team Asiaの中上貴晶は、午前のFP1で2分7秒086を記録。初日4番手で快調なスタートを切りました。また、ホームグランプリとなるマレーシア人ライダーのカイルール・イダム・パウィ(IDEMITSU Honda Team Asia)は、2分9秒485のベストタイムで、初日の総合で27番手につけました。

 全長5.543kmのセパン・インターナショナル・サーキットは、2本のロングストレートと、高速から低速まで多彩な15のコーナーを持つテクニカルコースで、多くのライダーから高い評価を集めている会場です。午前のFP1は、現地時間午前10時55分(日本時間午後11時55分)から45分間にわたって行われました。マレーシアらしく高温多湿になったこのセッションで、中上はリズムのいい走りを披露してトップから0.230秒差の4番手タイムを記録しました。一方、パウィは地元コースならではの堅実な走り出しで、最初のセッションを27番手で終えました。

 午後のFP2はウエットコンディションになり、中上はリアから十分なフィーリングを得られず、このセッションは22番手としました。一方のパウィはセッション終盤に大きなヒントをつかんで一気にタイプアップを果たし、21番手タイムを記録しました。

 明日のFP3は現地時間午前10時55分(日本時間午前11時55分)にスタート。午後の予選は、3時5分(日本時間午後4時5分)から45分間のセッションで、決勝レースに向けたグリッド位置を決定します。

中上貴晶(4番手 / 2'07.086 / +0.230)
「午前のドライコンディションでは、走りに全く問題はありませんでしたが、午後のウエットコンディションでの走行では、リアの激しいムービングに悩まされました。今までになかったようなフィーリングで、正直なところ少し戸惑っています。この怪しい挙動はデータ上にもはっきりと現れているので、チームやダンロップとしっかり相談して、明日までに原因を究明したいと思います」

カイルール・イダム・パウィ(27番手 / 2'09.485 / +2.629)
「午前のFP1ではブレーキングに十分なフィーリングを得られなかったのですが、ウエットコンディションとなった午後の走行では、セッションの最後に一気にタイムを上げられました。フロントのフィーリングは改善したので、明日はリアのグリップもよくなるよう詰めていきたいです。今日はセットアップと自分の両面で、自信をつけることができ、いい内容の一日になりました」

岡田忠之 チーム監督
「中上は、午後のウエットコンディションにうまく合わせきることができませんでした。ドライでは全く問題がないので、明日がウエットセッションになればセットアップをさらに詰めていきます。パウィは、今日の雨の中でライディングのいいヒントをつかめました。今日学んだことを、明日、そしてあさってのレースにつなげていってほしいです。また、昨夜急逝されたKiefer Racingの代表であるステファン・キーファー氏のご冥福をお祈りするとともに、ご家族、ご友人、チーム関係者の皆さまに心からの弔意を申し上げます。あまりに突然の訃報に今はただ驚くばかりで、言葉もありません」