10月27日現地時間午後2時、メキシコGPのフリー走行2回目が行なわれた。晴天に恵まれて気温は22度、路面温度は46度まで上昇している。
FP1でパワーユニットに問題の兆候が見つかったストフェル・バンドーンは、すでにスペック3.7への交換が完了してFP2に臨んでいる。セバスチャン・ベッテルはマシンの整備が終わっておらず走り始めが遅れた。
開始から6分のところでロマン・グロージャンが最終コーナーでスピン。左リヤタイヤのトレッドがデラミネーションを起こし、それがボディワークを叩いて破片をまき散らしてしまう。
これでコース清掃のため赤旗が提示され、セッションは2時14分まで中断された。グロージャンはピットまで自走で戻ったものの、僅か3周でマシン修復作業に入ることとなった。
セッション再開前に各車がピット出口に並ぶが、バンドーンはピットレーンで「クルマがサイドウェイしている」と訴えてストップし、メカニックが慌てて駆けよってガレージに押し戻す場面もあったが、単にホイールが緩んでいた凡ミスで、その後コースに復帰している。
17分にはルイス・ハミルトンがターン11でリヤが流れてスピンを喫し、23分にはベッテルはコクピット内で消火剤漏れが起こり「シートの下で何かが破裂して漏れている。スペアのスーツを用意してくれ」とスロー走行でピットに戻ったが、大きな問題ではなくその後コースに復帰を果たした。
路面温度が50度近くになり、どのマシンもリヤタイヤのオーバーヒートと長いストレートによるフロントタイヤの温度低下によるマシンバランスの不安定さに苦しんでいる。
ブレンドン・ハートレーはターン6でスピン。FP1で今季5基目のCEを投入して5グリッド降格が決まっているピエール・ガスリーは、10周しか走っていない段階でトラブルを抱えマシンを降りてしまった。
マックス・フェルスタッペンも17周走ったところでパワーユニットに問題を抱え、走行中にリセットを試みるが上手く行かずピットに戻った。
ハートレーもセッションを5分残したところで「ストレートエンドで変なフィーシングだ」とパワーユニットの不調を訴えてピットに戻る。
アクシデントだらけの90分間のセッションを終えて、トップに立ったのはダニエル・リカルドで1分17秒801とラップレコードを更新した。
しかし、2位にはハミルトン、3位フェルスタッペンが0.163秒以内にひしめき、4位ベッテルも0.250秒差。5位キミ・ライコネンと6位バルテリ・ボッタスに次ぐ7位のポジションはフェルナンド・アロンソが0.707秒差で手にしたが、8位セルジオ・ペレス、9位ニコ・ヒュルケンベルグ、10位エステバン・オコンも依然として僅差で続いている。