「俺はがんじゃない」―そう言い張っていたものの、実はがんと闘っていた事実を明かしたことも記憶に新しい人気俳優ヴァル・キルマー(57)。そのヴァル・キルマーについて、女優が「私に酷い暴行を加えた」と告白。その驚きの内容に注目が集まる中、事情を知るという関係者からはヴァルを庇う声もあがった。
オリバー・ストーン監督・
ヴァル・キルマー主演の映画『ドアーズ』(1991年)撮影を前に、女優ケイトリン・オヒーニー(Caitlin O’Heaney、64)はヴァル演じる主人公の恋人パメラ役を得るべくオーディションを受けたとのこと。しかしその際にヴァルから暴行を受けたとして警察に届けを出し、その後ヴァル及びカロルコ・ピクチャーズと示談を成立させたという。このほど『BuzzFeed News』の取材に応じたケイトリンは、「物をぶつけ合うシーンは脚本にあった」「しかし殴り合う場面はなかった」として、このように当時を振り返っている。
「部屋に行くと、ヴァルが私を持ち上げ揺さぶって、その後床に放り投げたのです。」
「ストーン監督は、その間ずっと声をあげて笑っていました。」
また警察の調書には、以下のように記録されている。
「容疑者は被害者と映画の脚本を読んでいる時に腹を立て、拳で被害者の顔面を殴った。容疑者は被害者に掴みかかり、床に押し倒した。さらに容疑者は被害者に飛びかかり、押さえつけた。」
その後ケイトリンは示談を成立させたものの、多額の税金を引かれたため示談金の残額は80万円程度になったとのこと。さらに秘密保持契約にもサインしたといい、今もそのことを大変悔やんでいるそうだ。
しかし映画のキャスティングディレクターは、当時を振り返り「はじめから激しいシーンがあると伝えてあった」「そのため体への接触があるかもしれないと伝えてあった」とコメント。さらにこう説明した。
「ヴァルが彼女を壁に押し付けたのは覚えていますが、それもそういうシーンだったのです。」
そのままヒートアップせぬよう、同キャスティングディレクターがすぐに止めに入ったのだそう。また「顔を殴られた」とするケイトリンの主張についても「事実ではない」と否定している。
「彼女が、大げさに捉えたのです。」
「過剰に反応した、そういうことです。でも私にしてみれば、決してそのような反応をする状況ではありませんでした。」
双方ともに「捉え方」が全く異なっていたもよう。20年以上も前に起きたことだがケイトリンの怒りは今も大きく、「オーディションの後、20分ほど車の中で泣きました」と悔しそうに語っている。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)