第43代アメリカ合衆国大統領を務めたジョージ・W・ブッシュ氏の父で、自らも第41代大統領を務めた「パパ・ブッシュ」ことジョージ・H・W・ブッシュ氏。そのパパ・ブッシュにセクハラ行為をされたという女優が名乗り出て被害の全容を告白、パパ・ブッシュはそれを受け否定することなく謝罪した。同氏がセクハラ行為をしたのは今から4年前、すでに90代が迫っていた頃だという。
このほど女優ヘザー・リンド(34)がインスタグラムを更新し、ジョージ・H・W・ブッシュ元米大統領よりセクハラ被害を受けた過去があると公表。すでに削除されたが、そこには以下のような内容が綴られていた。
「今日、
バラク・オバマ元大統領がジョージ・H・W・ブッシュと握手する写真を見て動揺しました。」
「国に尽くした元大統領達がリスペクトされている―そう認識したせいで動揺したのです。写真の男性達(元大統領達)の多くを私は誇りに思い尊敬しています。」
「でも4年前のこと、私は当時関わっていた歴史番組のプロモーションでジョージ・H・W・ブッシュに会いました。彼は写真撮影のためポーズをとっている時に、セクハラ行為をしてきたのです。」
「彼は私と握手はせず、車いすに乗ったまま背後から私の体に触れたのです。隣りには奥様であるバーバラ・ブッシュがいたというのに。そして私に卑猥なジョークを放ち、その後の写真撮影でまたしても私に触れました。」
「奥様は目を白黒させて『またなの?』と言わんばかりの表情でした。また彼のセキュリティガードも、『撮影時に彼の隣に立つべきではなかった』と言ったのです。そんな彼を『ミスター・プレジデント』と呼ぶよう指示されました。」
またヘザーは「ジョージ・H・W・ブッシュ氏の関係者のコメントを聞く限り、被害を受けた女性は多いはずです」「私は彼をプレジデントとは呼びません」とも書き込み、今も怒りがどれほど大きいかを滲ませた。
その後、ブッシュ氏の代理人はすかさずコメントを発表。以下のように同氏の謝罪の意を伝えているが、ボディタッチの有無については明言を避けており、“ユーモア”という語で逃げ切ろうとしているようだ。
「ユーモアのセンスを見せようとして、過ちをおかしたのかもしれません。」
「ブッシュ氏は、決して故意に人を悩ませたりはしません。ユーモアセンスを見せようとするばかりにリンドさんを怒らせたのなら、真摯に謝罪いたします。」
ハリウッド映画業界におけるセクハラ被害者が続々と名乗り出る中、今度は元大統領までがハレンチな行為で女性を悩ませていたと判明し、多くの国民が辟易している。ドナルド・トランプ氏の大統領就任で「世界中のジョークネタになりはてた」と肩を落とす多くのアメリカ人は、衝撃的な暴露によりますます政治家への不信感を募らせたのではないだろうか。
画像は『George W. Bush 2017年6月13日付Facebook「Here’s looking at you, 41. Happy 93rd birthday.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)