VASCヴァージン・オーストラリア・スーパーカーの2018年カレンダーが発表され、全16戦のシリーズが確定。これまでF1オーストラリアGPの併催イベントとしてエキシビジョン・ラウンドと位置付けられてきた開幕直後の1戦が正式に選手権にカウントされ、チャンピオンシップ・ポイントが与えられることとなった。
この全16戦は今季までのカレンダーから大きく変更はないものの、新たにアデレード郊外にあるベンド・モータースポーツパークが加わることとなった。
「長い歴史を持つF1オーストラリアGPとの関係が新たな段階に入ったのに加え、アデレードにある素晴らしいベンドのトラックのふたつの要素がシリーズに加わった。このシリーズの発展性を証明する素晴らしいカレンダーになっていると思う」と語るのは、この発表を最後に自身もVASCのCEOから退くとアナウンスしたジェームス・ウォーバートン。
「オーストラリアGPの週末に、チャンピオンシップ・ポイントを賭けた真のコンペティションを開催することは長年の夢だった。ワールドワイドに注目を集める舞台において、これが実現できたことを光栄に思っている」
新たにシリーズに加わるベンド・モータースポーツは、アデレードの南西約100kmのタイレムと呼ばれる地域の海岸沿いに現在建設中の新サーキットとなり、全長4.9km、18のコーナーで構成される。
このトラックはシリーズの第11戦に組み込まれ、8月24~26日の週末に間に合うよう急ピッチで建設作業が進められている。
「タイレム・ベンドはオーストラリア国内で最高峰の設備を備えるエクスクルーシブなトラックとして誕生する予定だ。我々とは4年契約となり、その最初のこけら落としにシリーズ戦を開催できることをうれしく思うよ」
シーズンは長らく開幕戦を務める『アデレード500』で3月に幕を開け、11月の『ニューキャッスル500』までの全16戦。選手権を代表する祭典でもある『バサースト1000』は、10月4~7日と例年通りの開催時期に収まった。
また、先日2018年からのジョイント参戦を発表した『ウォーキンショー・アンドレッティ・ユナイテッド』の母体となるウォーキンショー・レーシング(モービル1HSVレーシング)は、BTCCイギリス・ツーリングカー選手権で今季のチャンピオンエンジニアとなったカール・フォウを獲得すると発表。
チームBMRでスバル・レヴォーグGTのエンジニアを務め、シリーズ参戦2年目のヤングスター、アシュリー・サットンをBTCC王者へと育て上げた辣腕エンジニアとして知られており、アンドレッティ・オートスポート、そして耐久の強豪であるユナイテッド・オートスポーツとのジョイントチームでテクニカルコンサルタントを務めることとなる。
「彼を(先日開催された)バサースト1000にゲストとして招き、チームの仕組みや仕事の流れを一緒に見てもらった。もちろんBTCCのチャンピオンエンジニアとして豊富なノウハウや経験、アイデアを持つ人材だから何の心配もしていなかったが、早速ホールデン・コモドアVFのポイントを理解し、有益なアドバイスをもたらしてくれたんだ」と語るのは、とウォーシンショー・レーシングのジェネラルマネージャー、マシュー・ニルソン。
すでにフォウはゴールドコースト600でもチームに帯同し、次戦から本格的に役職に就任。仕事を始める予定となっている。
2018年レースカレンダー/VASCヴァージン・オーストラリア・スーパーカー
RoundDayEvent13/1~4アデレード50023/22~25F1オーストラリアGP34/6~8タイヤパワー・タスマニア・スーパースプリント44/20~22WD-40・フィリップアイランド50055/4~6パース・スーパースプリント65/18~20ウイントン・スーパースプリント76/15~17クラウンベット・ダーウィン・トリプルクラウン87/6~8ワプテック・タウンスヴィル40097/20~22コートハイアー・イプスウィッチ・スーパースプリント108/4レッドロースター・シドニー・スーパーナイト300118/24~26ザ・ベンド・スーパスプリント129/14~16サンダウン5001310/4~7スーパーチープオート・バサースト10001410/19~21ボーダフォン・ゴールドコースト6001511/2~4オークランド・スーパースプリント1611/23~25コートハイアー・ニューキャッスル500