復活したDセグメント・スポーツサルーン『Alfa Romeo Giulia(ジュリア)』 長らくセダンのモデルラインアップを持たなかったアルファロメオに、1962年の初代ジュリア、ならびに90年台後半から2000年代に絶大な人気を博した156、159の系譜を継ぐDセグメントのスポーツサルーン『Alfa Romeo Giulia(ジュリア)』が復活。10月14日から発売開始となっている。
156や159で使用されたGM由来のFFプラットフォームから脱却し、シャシーは新設計のFRアーキテクチャーを採用。アルミやカーボンといった軽量素材を多用することで、理想的な前後重量配分と卓越したパワーウェイトレシオを実現した。
整流効果を高めるボディ底面のフラッシュサーフェイス化や、ブレーキフィールの向上と軽量化を両立する統合型ブレーキシステム(IBS)、アルミ製ALFA LINKサスペンションを全車に標準装備し、アルファ自身が『La meccanica delle emozioni(感情に訴えかけるマシン)』と謳うにふさわしい、新世代のスポーツサルーンへと生まれ変わった。
「ドライバーの情感をかき立てる新次元のドライビングエクスペリエンス」を目指したとされるだけあり、そのハンドリング性能を実現するためアルファロメオとして5つの分野の特質を再定義。
革新的なエンジン、50:50の前後重量配分、独創的な技術的ソリューション、卓越したパワーウェイトレシオ、そして洗練されたイタリアンデザインが具現化された1台とされる。
エンジンはアルミブロックとなる2リッター直列4気筒ターボ(200PS)と、同排気量で280PSを発生する高出力版ユニット、そして510PSという圧倒的なパフォーマンスと気筒休止システムによる高効率化を両立した2.9リッターV6ツインターボエンジンの3種類が用意され、トランスミッションは全車に8速ATが組み合わされる。
エクステリアはアルファロメオの伝統に則り、スピード感にあふれたデザインを取り入れ、ライト周りはLEDデイタイムランニングライトやLEDテールランプにより、新時代にふさわしい意匠を表現。さらにフロントオーバーハングを可能な限り切り詰め、操縦安定性の向上と安定感あるFRサルーンらしいフォルムを実現した。
インテリアは全車レザーシート仕様となり、後席はクラストップレベルの居住空間を確保。標準装備の車載インフォテインメントシステム『Connectシステム』(8.8インチディスプレイ、音声認識機能付)は、さまざまなコンテンツを大型センターディスプレイに表示し、ロータリーパッドにより直感的に操作することが可能となっている。
もちろん『Apple CarPlay』や『Android Auto』にも対応しており、スマートフォンとの連携が可能となるなど、機能面でも新世代を名乗るに相応しい出来栄えとなった。
日本導入グレードは、標準モデルの『Giulia(ジュリア)』からラグジュアリーグレードの『Giulia Super(スーパー)』、スポーティグレードの『Giulia Veloce(ヴェローチェ)』、さらにはハイエンドモデル『Giulia Quadrifoglio(クアドリフォリオ)』までが揃えられ、なかでも頂点に君臨する『ジュリア クアドリフォリオ』は、アクティブエアロスプリッターやトルクベクタリング、前後異サイズの19インチワイドタイヤ、ヴェローチェよりさらに大型化したブレーキシステムなど専用の空力、足回り装備に加え、カーボンエンジンフードやカーボンルーフパネルを採用することで、3.0kg/hp未満という世界トップレベルのパワーウェイトレシオを実現。
0-100km/h加速は3.9秒、最高速度307km/hを誇り、2016年に独ニュルブルクリンク北コースで当時の4ドアセダン世界最速記録の7分32秒を樹立するなど、スーパーサルーンに仕立てられている。
その他、歩行者検知機能付の前面衝突警報(FCW)/自動緊急ブレーキ(AEB)など先端の安全装備も搭載。『Giulia Super』以上のグレードでは、高速走行時などにドライバーの負荷を軽減するアダプティブクルーズコントロールやブラインドスポットモニター(BSM)も装備される。
ボディカラーは全14色が設定され、価格は446万~1132万円となっている。
公式サイト:GIULIA http://www.alfaromeo-jp.com/models/giulia/giulia/