10月28日(土)から一般公開が始まる東京モーターショー。注目のコンセプトカーはもちろん、レーシングカー、スポーツカーも数多く展示されています。ここでは、そのマシンたちをご紹介。東京モーターショーへ足を運ぶ際の参考にしてみては。
■トヨタブースはGR HV conceptが注目。WEC/WRC参戦車両も
トヨタブースでは、WECを戦うトヨタTS050ハイブリッドの技術を活用したコンセプトモデル『GR HV concept』を始めとするスポーツカー、レーシングカーを展示中。もちろん、WEC第7戦富士で勝利した8号車TS050ハイブリッド、WRC世界ラリー選手権参戦初年度ですでに2勝をあげたトヨタ・ヤリスWRCの姿も。
■フォーミュラE参戦を発表したニッサン。新型電気自動車リーフのNISMOコンセプトを公開
2018/19シーズンからフォーミュラE参戦を発表したニッサンは、新型リーフのNISMOコンセプトを発表。これからのニッサンと電気自動車技術の発展が楽しみです。
■週末にはチャンピオントークショーも。佐藤琢磨関連の展示も多数
ブリヂストンブースとホンダブースに、佐藤琢磨が第101回インディアナポリス500を制したダラーラDW12を展示。ブリヂストンブースでは10月28日(土)に佐藤琢磨とエリオ・カストロネベスによるトークショーも開催予定なので、お見逃しなく。
NGKブースには佐藤琢磨がインディ500で着用していたヘルメット、スーツ、シューズが飾られていました。
■F1技術を転用した市販モデル『プロジェクト・ワン』も初公開。F1マシンまとめ
10月22日のF1アメリカGPで4年連続のコンストラクターズチャンピオンを決めたメルセデス。マシンの近くには2016年シーズンを制したトロフィーが飾られています。
その隣には、F1メルセデスPUをほぼそのまま搭載したスーパーカー、『メルセデスAMG Project ONE』が登場。1.6L、V6ターボエンジン、ハイブリッドシステム搭載で総出力は1000馬力オーバーという夢のクルマ。
2017年シーズン限りでの離別が決まったマクラーレン・ホンダF1。2016年シーズンを戦ったMP4-31に今年のカラーリングを施したショーカーを展示中です。この組み合わせを見れる機会も残りわずか?
そんなマクラーレン・ホンダ車両の近くにはF1で実際に使用されるタイヤを展示中。実際に持ち上げることが可能ですが、かなり重量の重量。これを数秒で交換するピットクルーの腕力に脱帽です……。
ルノーは今年F1参戦40周年という節目の年。それを祝して今回のモーターショーでは、市販のスポーツモデルを中心に展示され、ルノーのF1マシンも持ち込まれています。
■最終戦直前のスーパーGT車両も展示。タイヤにも注目
10年ぶりのモーターショー出展となったカルソニックカンセイには、カルソニック IMPUL GT-Rの姿が。10月29日(日)と11月3日(金・祝)にはチーム・インパルの星野一義監督を招いたトークショーが予定されています。
スーパーGT300クラスに参戦しているSUBARU BRZ R&D SPORTも展示中。
ヨコハマタイヤでは2017年スーパーGT第6戦鈴鹿1000kmで実際に使用されたタイヤが展示されています。サイドウォールのスリットは空力を考えた設計になっており、これは市販タイヤにもフィードバックされている技術です。
■オリジナルカラーのSF14を発見。VR体験も
今年、ルーキーながらチャンピオン争いを展開し、シリーズランキング2位となったピエール・ガスリーのマシン。
そして、日立オートモティブ・システムズブースにはスペシャルカラーのSF14が展示されています。
ここではSF14のコクピットに乗り込みVR(バーチャルリアリティ)で鈴鹿サーキットを1周できるコーナーも設けられています。VRで使用されるのはTEAM MUGENの山本尚貴のアタック。
■新型ポルシェ911 GT3カップや日野レンジャーも
ポルシェカップに導入される新型911 GT3 CUP。市販の911 GT3と並んで展示されています。
2015年の全日本ラリーで、天野智之/井上裕紀子がJN5クラスチャンピオンを獲得したマシン。ちなみに、このコンビは2016~17年と連続で全日本ラリーのクラスチャンピオンを獲得しています。
日野ブースに展示されているダカールラリーにてトラック部門・排気量10リッター未満クラス5連覇を達成したマシン。モーターショー期間中には『タイヤ交換デモンストレーション』が行われます。
86/BRZレースに参戦する蒲生尚弥のマシン。トミカブースに展示されています。
ブリヂストンブースには、86/BRZレースで使用されているタイヤが。86/BRZレースはタイヤ開発競争も白熱しています。
■二輪ブースでもレーサー車両の展示がたくさん
■二輪ブースでもレーサー車両の展示がたくさん
四輪はもちろん、二輪ブースでもレーシングマシンがたくさん。実際にまたがることができる車両もあるので、是非この機会に体感してみては。
ホンダではオンロード、オフロード問わずレース車両が展示されていました。MotoGPマシンのRC213V、モトクロス車両のCRF450RW、トライアル車両のCOTA4RT。それぞれにライダーのマネキンがまたがった形で展示され、臨場感たっぷりです。ちなみにRC213Vは、バンク角を実際にまたがって体感できるコーナーも用意されていましたよ。
最近、MFJカップJP250で活躍しているCBR250RRのコンセプトモデルも登場しました。ブラックの印象だったCBR250RRが一転、ホワイトに。こちらもなかなか格好いいですね。
新たなジャンルを確立させつつあるのがアドベンチャーモデル。ホンダのアドベンチャーモデルはこのバイク、CRF250 RALLYです。CRF250 RALLYはダカールラリーに参戦しているワークスマシン、CRF450 RALLYのフォルムと開発思想を受け継いだ車両なんです。
スズキのブースではMotoGPマシンのアンドレア・イアンノーネ車両が。こちらは実際にまたがることが可能です。またがると一周ぐるりと回転し、映像により実際の走行体験ができる模様。
もちろんGSXシリーズも展示されています。GSX-R1000、GSX250Rに加え、参考出品車としてGSX-R125が日本初出展の形で登場しました。
そしてカワサキでは、今回のモーターショー、二輪ブースで注目を集めているNinja250とNinja400。新設計のエンジンとフレームで登場しました。
先日スーパーバイク世界選手権(SBK)でチャンピオンを獲得したジョナサン・レイのNinja ZX-10RR、そしてライダーのツナギの展示も。カワサキは、SBK第12戦スペインでマニュファクチャラーも獲得しています。
ハイパフォーマンススーパースポーツ、Ninja H2をベースにクローズドコース専用車であるNinja H2Rと同様のカーボンファイバーアッパーカウルを採用したモデル、Ninja H2 CARBONも。
■二輪ブースだけじゃない。レーシングマシンいろいろ
レーシングマシンが展示されているのは二輪メーカーのブースだけではありません。モーターショーの会場をぐるぐる回ってみれば、もっとたくさんのマシンに出会えます。
NISSINのブースには電動バイクレーサー、神電六が展示されています。神電六は2017年のマン島TTのTT Zeroクラスで優勝し、4連勝を達成しています。
MotoGPマシン、YZR-M1のマーべリック・ビニャーレス車両が置かれたEXEDYのブース。MotoGPで使用されているクラッチも展示され、じっくり見ることができるようになっています。
オーリンズのブースにはヨシムラのGSX-R1000 L6が。2016年の鈴鹿8耐参戦車です。
全日本ロードレース選手権J-GP2マシンが展示されているミクニのブース。J-GP2マシンとともに同じカウリングのポケバイもありました。こちらは全日本J-GP2にミクニテリー&カリーから参戦中の村瀬健琉のマシンです。
四輪、二輪のモータースポーツ好きにとっても見どころ満載の東京モーターショー。是非足を運んでいろいろなブースを覗いてモーターショーを楽しみつくしちゃいましょう。