フォーミュラE初年度からシリーズに参戦しているルノーは10月25日、2017/18年シーズンの第4シリーズでフォーミュラEでの活動を終了すると発表。今後はF1に注力していくことを表明した。
e.ダムスとのコンビでフォーミュラEに参戦してきたルノーは、開催初年度の2014/15年からマニュファクチャラーズタイトルを獲得すると、2016/17年の第3シーズンまで3連覇を達成している。
ドライバーズタイトルでは、セバスチャン・ブエミが初年度からチャンピオン争いを展開。第2シーズンにあたる2015/16年シーズンはシリーズチャンピオンに輝いた。
そんなルノーとアライアンスを組むニッサンが25日に、2018/19年の第5シーズンからフォーミュラEに参戦すると表明したことを受ける形で、ルノーが声明を発表。12月に開幕する第4シーズンを最後にシリーズから撤退すると明らかにした。
「フォーミュラEがスタートしてから3年間、我々は素晴らしい戦いを演じてきた。12月開幕の第4シーズンもコンペティティブな戦いになると考えている」と語るのは、ルノーグループでセールス&マーケティング部門を束ねるティエリー・コスカス。
「EVのパイオニアとして、高性能な電気自動車やパワーマネジメント法について多くの利益を得ることができたし、それを我々のカスタマーにも還元できた」
「第4シーズン終了後、我々はリソースをF1に集中させ、より大胆にゴールを目指していく。そして、今後もアライアンスを組むニッサンから、(フォーミュラE参戦による)恩恵を得ることを楽しみにしている」
また、高い競争力を維持したまま活動を移行できるよう、ルノーとニッサンは共同で作業に当たるといい、すでにこれまで培った開発ノウハウや経験の共有をスタートさせているという。