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NASCAR:2018年、“キング”ことリチャード・ペティ率いる名門が若手を大抜擢

2017年10月26日 17:22  AUTOSPORT web

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“キング”ことリチャード・ペティ(左)とダレル・ウォレスJr.(右)
モンスターエナジーNASCARカップに参戦しているリチャード・ペティ・モータースポーツは10月25日、2018年シーズンにルーキーのダレル・ウォレスJr.を起用すると発表。エースナンバーのカーナンバー43を託す。

 リチャード・ペティ・モータースポーツは、“キング”の愛称でも知られ、シリーズ最多タイの7度のチャンピオン獲得経験を持つリチャード・ペティが率いるチーム。エースナンバーの43はペティが現役時代に使用した伝統あるナンバーだ。

 チームは過去6シーズンに渡り、このカーナンバー43をアリック・アルミローラに託してきたが、アルミローラは2017年シーズン限りでチームを離脱。代わりにウォレスJr.が加入する。

 ウォレスJr.は2017年、下位シリーズのキャンピング・ワールド・トラックシリーズに参戦してきたほか、6月にアルミロラが怪我によりカップシリーズを欠場した際は代役としてカーナンバー43のフォード・フュージョンをドライブしている。

 また、カップシリーズにアフリカ系アメリカ人がフル参戦するのは、ウェンデル・スコット以来のこと。

 代役で出場した4戦中3戦でトップ20フィニッシュを飾ったウォレスJr.は「カップシリーズがどんなシリーズなのか見当もつかない。次の一歩を踏み出したいと思っていたけど、こんなに大きな一歩になるとは思わなかった」と心境を明かしている。

「キングが率いるリチャード・ペティ・モータースポーツで象徴的なカーナンバー43を走らせるなんて、夢が叶ったよ」

「チームだけでなく、ファンやサポートしてくれている人々も勝利を渇望していると思うし、その目的達成のために僕を選んでくれて光栄だ」

「2018年シーズンに実力を証明する準備は整っているよ」

 チームの共同オーナーであるペティは「これまで、多種多様なドライバーを雇ってきたが、ウォレスJr.は若さと才能に満ち溢れている」と語る。

「彼は若くてもレースウイークにコンスタントな走りができると証明したし、マシンセッティングに必要なフィードバックも行っていた。もちろんレースでは全力を振り絞り、ベストリザルトを狙っていた」

「実力を発揮する準備は整っているし、すぐにでもカップシリーズにふさわしいドライバーだと証明するはずだ」