マクラーレンのエグゼクティブディレクターであるザック・ブラウンは、2018年に向けてスポンサー候補との交渉を行っているが、単独のタイトルスポンサーの下で戦う予定はないと語った。チームはいま、2018年型F1マシンのカラーリング決定に向けた最終段階にあり、伝統的なパパイヤカラーの復活という選択もあり得るとしている。
2017年型マシンMCL32の公式発表に向けて、マクラーレンはカラーリング変更をほのめかし続け、ファンの期待を煽ったが、最終的に比較的地味なオレンジにブラックを配したカラースキームを採用した。
マクラーレンは2018年に向けてスポンサーとの話し合いを行っており、その結果によっては、今年フェルナンド・アロンソがインディ500に参戦した際のマシンに似た、パパイヤオレンジでマシンを覆うようなカラーリングデザインが採用されるかもしれない。
ザック・ブラウンは「現在我々はマシンのデザインについて検討を始めている」と語った。
「ファンたちは間違いなく、パパイヤオレンジにしてほしいと考えているだろう。インディ500に参戦した時には、圧倒的な数の『F1マシンも同じような外観にしてほしい』という要望を受けた」
「現在、スポンサーについての決定を待っているところだ。それがマシンの外観を決定づける要因にもなり得る」
フォース・インディアは今年、水処理関連企業BWTグループとのスポンサー契約に伴って全体的にピンクを採用したが、マクラーレンは、スポンサー側の要求で新たな色が加わる可能性はあるものの、ひとつのコマーシャルパートナーのための完全なカラーリング変更を行うつもりはないと、ブラウンは話している。
「さまざまなデザインを検討しているところだが、スポンサー獲得作業がどう着地するかを見極めなければならない。それによってデザインもある程度影響されることになるからだ」とブラウン。
「我々としてはある程度の部分はオレンジを維持したいと考えている。それが我々のアイデンティティの一部だからだ。特に今後、前進するにあたってはなおさらだ。だが、同時に我々は営利法人でもある。とはいえピンクはやや極端だと思うが」
ブラウンはまた、マクラーレンが伝統的なタイトルスポンサー形式を採ることは考えにくいとも明かした。
「現在、我々のマシンにはパートナーのためのスペースがたっぷりある」
「スポンサー獲得のための活動は順調で、来シーズンはいくつかの新しいパートナーと契約を結べるはずだと確信している。ただ、形式はタイトルスポンサーという形にはならないと思う」
「チームの名称は“マクラーレン”だ。NASCARではチームの名称にタイトルパートナー名が引用されるが、F1では実際にそうはならない」
「つまり、他のシリーズではタイトルパートナーになれば得られる利益が、(F1では)得られないということだ」
「我々はそうではなく大手スポンサー2、3社と契約する方向で進めており、2018年についてはそれで決着するはずだ」