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WEC:ルーキーテストの参加ドライバー発表も3名が未定。トヨタには19歳若手が乗り込む

2017年10月26日 11:02  AUTOSPORT web

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WECバーレーン後に行われるルーキーテスト参加ドライバーが発表された
WEC世界耐久選手権は10月25日、11月18日決勝の第9戦バーレーン後に開催するWECルーキーテスト参加ドライバーを発表。トヨタTS050ハイブリッドにはフランス出身の19歳、トーマス・ローランが乗り込むこととなった。

 例年、シリーズ終了後に開催されているWECルーキーテスト。テストに招聘されたドライバーには少なくとも30周の走行権利が与えられる。また、参加するチームは2018/19年に起用する可能性があるドライバーをテストすることも可能だ。

 トヨタのLMP1マシンをドライブすることになるローランは、2017年からWECのLMP2クラスに参戦を開始。ジャッキー・チェン・DCレーシングの38号車オレカ07・ギブソンを操り、第3戦ル・マン24時間ではチームの総合2位獲得に貢献し、第7戦富士終了時点でLMP2クラスのドライバーズランキング首位につけている。

 このルーキーテストにはローランのほかに3名の若手ドライバーが招聘されるが、現時点ではどのドライバーが参加するか決定しておらず、ルーキーテスト直前までは確定しない状況だ。

 これはWECバーレーンと併催されるフォーミュラV8 3.5のランキング上位3名が招聘されることが要因。最終戦を残した段階でチャンピオン争いはピエトロ・フィッティパルディら4名による混戦となっており、最終戦の結果を受けてルーキーテスト参加ドライバーが確定する。

 フォーミュラV8 3.5のチャンピオンを獲得したドライバーは、ポルシェ919ハイブリッドのドライブを担当。ランキング2位のドライバーはWECでLMP2クラスチャンピオンを獲得した車両を、ランキング3位のドライバーはLM-GTEプロクラスのチャンピオンを獲得した車両をドライブすることになる。

「上を目指すドライバーにとって、ルーキーテストは世界トップクラスのチームに実力を示す絶好の機会となる」と語るのは、WECのジェラルド・ヌブーCEO。

「ポルシェのブレンドン・ハートレーはLMP1クラスでの経験を活かして、今はF1でも戦っている。またLMP2からトヨタのドライバーにステップアップしたマイク・コンウェイもいい例だ」

「今回も、トーマス・ローランとフォーミュラV8のランキングトップ3のドライバーに“ボーナス”を与え、この耐久シリーズの一員となるチャンスを与えることになる」

 WECルーキーテストの暫定エントリーリストは近日中にも発表される予定となっており、ルーキーテストはWECバーレーン戦終了後の11月19日に行われる。