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消えたと言われた伝説のロレックスデイトナ "正真正銘"のポール・ニューマンモデルが競売に

2017年10月25日 17:14  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

競売にかけられる「ロレックス コスモグラフ デイトナ Ref.6239」 Image by: PHILLIPS
ニューヨーク現地時間10月26日にオークションハウス「フィリップス(PHILLIPS)」が、「WINNING ICONS Legendary Watches of The 20th Century」を開催する。イベント名にふさわしく、パテックフィリップのレアモデルからマニアックな愛好家垂涎アイテムまで20世紀の伝説的なアイコンウォッチが出品される。どれも時計好きならば驚くようなアイテムだが、ひときわ注目を集める時計がある。ポール・ニューマンが所有していた「ロレックス コスモグラフ デイトナ Ref.6239」。消えたと言われた、正真正銘の「ポール・ニューマンモデル」だ。

 今回出品される時計は、もともとはニューマンの妻で女優のジョアン・ウッドワードがニューマンに1968年に送ったアイテムで、ティファニーで購入したものと言われている。裏蓋には妻がレーサーとして活動する夫を気遣う「DRIVE CAREFULLY ME」の文字が刻印されており、ニューマン本人が身につける姿が度々目撃されていたが、1984年を最後に着用する姿が見られなくなったことから「紛失したのでは」と噂され、以降は人目に触れることはなかった。しかし、実際は当時ニューマンの娘のボーイフレンドであったジェームズ・コックスへ譲ったことが判明。同氏が現在に至るまで所有・保管していたが、ポール・ニューマンの娘のネルが財団を立ち上げるタイミングで、時計をオークションに出品することになったという。ちなみに同氏は、会計士としてネル・ニューマン財団の運営に携わっている。 出品される時計は、ロレックス コスモグラフ デイトナ Ref.6239でエキゾチックダイヤル(ポール・ニューマンが愛用したことからポール・ニューマンダイヤルと呼ばれている)。ストラップはクロコダイルでブントベルトが付属。出品された時計の状態は使用状況から鑑みて比較的良好でネルの署名入りの書面が同封される。娘であるネルの署名が付くことでこのモデルの正当性が保証がされるばかりか、ポール・ニューマン本人が所持していた、個体が素晴らしいストーリーを辿っているという価値が上乗せされ、推定落札額は大きく上振れすることが予想されている。今回の落札額は、ファンはもちろん、ビンテージロレックス市場に大きな影響を及ぼすことから市場関係者もオークションの行く末を見守っている。