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アロンソ、2018年デイトナ24時間への出場が決定との報道。ル・マンへの準備に一歩踏み出す

2017年10月25日 15:22  AUTOSPORT web

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2017年F1アメリカGP スペシャルヘルメットで臨んだフェルナンド・アロンソ
マクラーレンのフェルナンド・アロンソが、2018年1月に開催されるロレックス・デイトナ24時間レースに出場することが決まったと米メディアが伝えている。

 マクラーレンは、F1アメリカGPを前にした19日木曜、アロンソとの契約を延長し、2018年も彼が残留することを正式に発表した。契約期間は複数年で、来年は日程が重複しない限り、F1以外のレースに出場することを許可するものとみられる。2018年F1暫定カレンダーではインディ500の週末にはF1レースが開催されるが、ル・マン24時間の日程は重複しない。

 アロンソは、“トリプル・クラウン”、つまりF1モナコGP、インディ500、ル・マン24時間のビッグレースをすべて制することが夢だと語っている。

「最優先事項はF1での契約を締結することだったが、それが終わったので、他の選択肢について検討することにするよ」とアロンソはオースティンで語った。

「インディ500は素晴らしい経験だった。自分に競争力があることを感じた。でもゼロから始め、テストもできず、同種のレースの経験もないなかでの大きな挑戦だった」

「ル・マンへの準備をするとしたら、インディ500のときよりも周到な準備ができる可能性があると思う」


 マクラーレンのエグゼクティブディレクター、ザック・ブラウンは、スポーツカーチームのユナイテッド・オートスポーツのオーナーであり、喜んでアロンソを来年のデイトナに出場させると語っていた。

「フェルナンドがデイトナに出たいのなら我々にはシートがある。喜んで彼のためにシートを用意するよ」とブラウンはアメリカGPの週末に語った。

「前回のインディでは、最初は冗談のつもりだったが、その冗談が本当になった」とブラウンは付け加えた。


 24日、RACER誌は、アロンソが2018年のデイトナ24時間にユナイテッド・オートスポーツから出場することが決まったと報じた。

 チームメイトはマクラーレンのジュニアドライバーであるランド・ノリスとフィル・ハンソン、2台目のマシンにはポール・ディ・レスタが乗る予定だ。RACERは、ユナイテッド・オートスポーツはジェンソン・バトンにオファーをしたものの、承諾が得られなかったと報じている。

 アロンソの初テストはアブダビGPの前の週にヨーロッパで行われる予定だという。ノリスはそれに先立って11月7日にポール・リカールでテストを行うということだ。

 公式テスト「ロア・ビフォア24」は1月5日~7日に、デイトナ24時間レースは1月27~28日に開催される。アロンソは、このレースへの出場を、将来のル・マン24時間レースへの準備ととらえているものとみられる。しかし今のところ、ル・マン24時間参戦のための契約は結ばれていない。

「もしチャンスが訪れたら、そのチャンスを活用するだろう」とアロンソはアメリカGPの週末に語った。

「チャンスが納得のいくものだったら、インディ500のときのように、挑戦しに行くだろうね」

「(来年は)毎週末、どこかの国でなんらかのマシンに乗っているんじゃないかな」とアロンソはSky Sports F1にコメントしている。

「そして2回か3回の週末は、違うシリーズでレースをしているだろう」