10月28~29日に栃木県のツインリンクもてぎで開催されるWTCC世界ツーリングカー選手権の日本ラウンドに向け、カストロール・ホンダWTCCチームは、ティアゴ・モンテイロの代役としてアルゼンチン人ドライバーのエステバン・グエリエリを起用すると発表した。
テスト中のクラッシュにより欠場を余儀なくされているモンテイロの代役は、中国ラウンドでは大ベテランのガブリエル・タルキーニが務めたが、週末に迫ったもてぎ戦に向けて、ホンダは新たに、今季カンポス・レーシングからWTCCに参戦していたグエリエリの起用を決めた。
グエリエリはアルゼンチン出身の32歳のドライバーで、長年フォーミュラでのキャリアを重ねた後、2009年からアルゼンチンのツーリングカーレースであるTC2000に参戦。2016年からWTCCに参戦を開始した。今季もカンポスからシボレーRMLクルーズTC1で参戦し2勝を飾っていたものの、シーズン途中でのホンダ移籍となった。
「ティアゴが今週末レースができないと聞いて、すごく残念だよ。でも、同時にもてぎでホンダのファクトリーカーに乗る機会をもらって、すごく興奮しているんだ」とグエリエリ。
「それにカンポス・レーシングのみんなは、今回ホンダに移るにあたって大いに協力してくれたんだ。もてぎはシビックWTCCで初めて走ることになるんだけど、それだけにたくさんのことを学ばなければならないだろう」
「でも僕はホンダのマニュファクチャラータイトル争い、そしてノルビー(ノルベルト・ミケリス)のドライバーズタイトルという目標に向けて、大いにサポートする自信があるよ」
一方グエリエリを送り出すことになったカンポス・レーシングは、もてぎ戦にTCRドイツシリーズに参戦していたクリス・リチャードを起用することになった。
「我々はエステバンの成功に大いに満足しているんだ。ファクトリーチームに加わる機会を得たことを喜んでいるよ」とカンポス・レーシングのルベン・エスパンは語った。
「エステバンとともにWTCCトロフィー獲得を目指すことを我々も望んでいたけれど、我々の主な目的のひとつは、エステバンがWTCCドライバーとして成長するのを支援することだ。彼のパフォーマンスにはその価値が十分にあると思う」
「エステバンは引き続きカンポス・レーシングファミリーの一員であり、週末のWTCCでベストを尽くすことを願っている。そして我々のターゲットは、次の若い才能であるリチャードを助けることだ」