フェラーリのドライバー育成プログラムのラインアップに、ロバート・シュワルツマンが加わることになった。
シュワルツマンはフェラーリ・ドライバー・アカデミー(FDA)に選ばれた初のロシア出身ドライバーだ。このプログラムは、モータースポーツにおける若手ドライバーのキャリア育成を支援していることで知られている。
「フェラーリ・ドライバー・アカデミーの育成プログラムに在籍できるのは、僕にとって新たなレベルに到達するための素晴らしいチャンスだ。できることはすべてやるつもりだし、2018年にはすぐに結果が出るだろう」と、シュワルツマンはロシアのTASS通信に語った。
現在SMPレーシングの支援を受ける18歳のシュワルツマンは、5歳でカートレースを始めた。2014年にはシングルシーターへと昇格し、イタリアンF4に参戦している。その翌年はミュッケ・モータースポーツから選手権にフル参戦。2度の優勝を飾り、総合ランキングで3位となった。
2016年、シュワルツマンはユーロカップ・フォーミュラ・ルノー2.0およびフォーミュラ・ルノー2.0 NECに活動の場を移した。当初は現シリーズ王者のヨセフ・カウフマン・レーシングから参戦していたが、2017年にR-ace GPに移籍している。
彼は今シーズン、モンツァ、シルバーストン、ポー、ニュルブルクリンクにおいて4度の優勝を飾っており、スペインでの1戦を残すところとなった現在はドライバーズランキング4位につけている。
シュワルツマンは9月に、今季ランド・ノリスが所属するプレマパワーチームでユーロF3選手権のテストを受けた。
先週、同アカデミーは初のイギリス人メンバーであるカラム・アイロットを迎え入れたことを発表。アイロットは、プレマパワーチームからのユーロF3参戦を経て選ばれた。
F2新王者となったシャルル・ルクレールも、現在フェラーリのプログラムに在籍している。F2タイトル獲得後はF1のフリー走行セッションに参加しており、2018年はザウバーでフルタイムのシートを得るものとみられている。
ルクレールのF2でのチームメイトであるアントニオ・フォコも、フェラーリのプログラムの支援を受けるドライバーだ。アイロットのプレマでのチームメイトである周冠宇、GP3ドライバーのジュリアーノ・アレジ、また、F4レーサーのマーカス・アームストロングとエンツォ・フィッティパルディも同プログラムのラインアップに名を連ねている。
FDAは2013年には、ジュール・ビアンキのF1参戦を支援していたこともある。