三菱自動車は10月25日に開幕した『第45回東京モーターショー』で、新ブランドメッセージ『Drive your Ambition』を体現するコンセプトカー『MITSUBISHI e-EVOLUTION CONCEPT』を世界初披露した。
ミツビシは今後目指す姿を示すために、10年ぶりに新たなブランドメッセージを策定。それを体現するモデルとして位置づけられたのが、『e-EVOLUTION CONCEPT』だ。
e-エボリューション・コンセプトは、ミツビシが強みとするSUV、EV、システムの融合による新たな運転体験という3つの勝ちを訴求する技術的プロトタイプで、特に四輪制御によるハイパフォーマンス性能に対する挑戦を示したモデルだという。
フロントデザインは“ダイナミックシールド”を進化させ、空力機能を特化。ヘッドライトの下部にエアインテークを配置することで風の流れを制御すると同時に電動ブレーキキャリパーの冷却を両立している。
外観も地上高を高くすることでSUVらしさを強調しながら、オーバーハングを短くすることで軽快な運動性能を実現。リヤの大きな六角形はパジョロのスペアタイヤをイメージしたデザインとなっている。
EVシステムとしては、小型・高出力モーターをフロントに1機、リヤに2機搭載。大容量リチウムイオンバッテリーとともに、街中や高速道路、ワインディングロードまで、さまざま道路状況でe-エボリューションの名にふさわしい走りを実現したという。
4WDシステムは、新開発の『デュアルモーターAYC』を組み合わせたトリプルモーター方式のシステムを採用。これにミツビシが誇る車両運動総合制御システム『S-AWC』が適用される。
また、ブレーキキャリパーも電動化することで、四輪の駆動力と制動力を高い応答速度と精度で制御し、旋回性能とトラクション性能を大幅に向上させたとのこと。
加えて、ドライバーの運転をアシストする車載AIも搭載される。車体に搭載されるセンサー情報に加え、ドライバーの操作からその“意思”を読み取り、安全で快適なドライビングを実現するほか、ユニークな機能として独自のコーチング機能が搭載された。
このコーチング機能では、AIが自動運転機能から導き出した基準となるドライビングと実際のドライビングを比較。ドライバーの運転技量を把握して、そのスキルを高めるメニューを音声対話や大型ディスプレイを使ってアドバイスしていくという。
この『MITSUBISHI e-EVOLUTION CONCEPT』は10月28日に一般公開初日を迎える第45回東京モーターショーの会場で公開されている。