日産自動車は10月25日に開幕した『第45回東京モーターショー』内で、2018/19年シーズンのフォーミュラEにワークス参戦すると発表。日系メーカーとして同シリーズに初参戦する。
電動のフォーミュラカーで争われるフォーミュラEにはルノーやアウディ、ジャガーなど、多くのマニュファクチャラーが電気自動車の技術開発を見据えて参戦。今後もメルセデスやポルシェがワークス体制で参戦するなど、急激な成長を遂げている。
そんな成長著しいフォーミュラEに、日系自動車メーカーとして初めてニッサンがワークス参戦することになった。なお、ニッサンが参戦するのは2018年末開幕の第5シーズンで、このシーズンから新型シャシーとバッテリーが導入される予定だ。
ニッサンでグローバルマーケティング&セールス、ゼロエミッションビークル、バッテリービジネス、MC-Japan/A&Oを担当するダニエレ・スキラッチ副社長は「力強い加速や高い操縦性など電気自動車ならではの運転する楽しさを究極の形で伝えるため、ニッサンは世界初のEVレースであるフォーミュラE選手権に参戦する」と語った。
「長いモータースポーツの歴史を持つニッサンが日系自動車メーカーとして初めて、同選手権に参加することは、『ニッサン・インテリジェント・モビリティ』を次世代のレースファンに伝えるグローバルプラットフォームを得たということだ」
フォーミュラEのアレハンドロ・アガグCEOは「ニッサンの選手権への参加は、フォーミュラEにとって記念すべきことだ。なぜならフォーミュラEは新しいメンバーを得ると同時に、日系メーカーの初参戦により、電動化がグローバルな流れであることを証明するからだ」とニッサンの参戦を歓迎している。
「日本は最新技術開発の最前線であるとともに、フォーミュラEのファンがたくさんいる。持続可能なモビリティへの変化は、進行中であり、これからも続くだろう」
「私は、ニッサンロゴを付けたマシンを第5シーズンから見ることを楽しみにしている」
フォーミュラE第5シーズンへの参戦体制は現時点では明かされておらず、すでに参戦しているアライアンスパートナーのルノーとの兼ね合いについては「今までの経験や開発されたものを活用しながら、競争力を高めるために、ルノー、三菱自動車と協力し、シナジーの最大化を目指します」と述べるに留まっている。
具体的な参戦体制については「第5シーズンの開幕が近づきましたらお知らせいたします」としている。