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“和歌山出会い系サイト強盗殺傷事件”を映画化 瀬戸さおり初主演『愛の病』来年公開へ

2017年10月25日 07:02  リアルサウンド

リアルサウンド

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 瀬戸さおりが初主演を務める映画『愛の病』が、2018年1月6日に公開されることが決定した。


参考:『白い闇の女』エロティック・サスペンスとしての吸引力ーー確約されていないがゆえの期待


 本作は、2002年7月に実際に起こった事件“和歌山出会い系サイト強盗殺傷事件”を基にした官能サスペンス。生活費を稼ぐため出会い系サイトのサクラとして働き始めたエミコが、工員の真之助から大金を毟りとるだけでは飽き足らず、やがて彼に強盗殺人を仕向ける模様を描く。


 メガホンを取ったのは、『女の穴』『スキマスキ』の吉田浩太監督。主人公の殺人鬼・エミコ役を瀬戸が演じるほか、キャストには、岡山天音、八木将康(劇団EXILE)、山田真歩、佐々木心音、藤田朋子らが名を連ねる。


■瀬戸さおり(エミコ役)コメント
映画初主演を務めさせて頂きました。今作は実際におきた事件をもとにしたもので、台本を読んだ時は、自分とかけ離れた役をどう演じたらいいのか分からず、監督とも何度も話をさせてもらい、時間をかけて役作りをしました。
初めて経験することも多く、エミコの複雑な感情や歪んだ愛情がなかなか理解できず、最後まで演じきれるのかとても不安でしたが、エミコに少しでも近づく為に、一緒に苦しみ、彼女に寄り添い、一番の理解者になろうと全身全霊で向き合いました。撮影ではいつもギリギリまで追い詰められ、演じている間は辛かったですが、相手と本気でぶつかろうと思いました。共演者の方々も本気でぶつかってきて下さり、やってるうちに今まで感じたことのない怒りや狂気、そして強い愛情が込み上げてきて、もしかしたら私の中にもこんな部分があるんじゃないかと自分自身が怖くなったのを覚えています。苦しんだ役ですが、挑戦してよかったなと思える作品です。


■吉田浩太(監督)コメント
今回、実際にあった犯罪事件を映画化しましたが、犯罪事件に関わった実在の人物たちを、自分なりのアプローチで踏み込んで描きました。
大きな愛の宿命に翻弄される女と、歪な愛を求める男とを、僕も演者も必死になって追い求めました。
誰もが共感できる愛の話ではないと思います。
観る人によって感想が大きく異なる映画を、賛否を覚悟で作りました。
是非見てもらえればと思います。
主演の瀬戸さおりは、素晴らしいの一言に尽きます。
よく「演技で豹変する」と言う人を聞きますが、僕は瀬戸さおりの演技を見て、それ
を真に捉えることが出来ました。
演じてくれたのは一見掴みどころのないエミコという女ですが、その複雑な感情をと
ても丹念に研究し実践してくれました。
撮影現場では、僕の意味不明な演出言語にも柔軟に対応し、本能のままに生きるエミ
コを見事に体現してくれたと思います。
この映画を通じてさらなる女優への道を切り開いていってもらいたいです。


(リアルサウンド編集部)