駅と自宅の往復は毎日のことなので、あまり時間がかかると嫌気が差すものだ。内覧時には「大丈夫だろう」と思っても、実際に住んでみると意外と遠くて後悔することも多い。
2ちゃんねるには10月19日「最寄り駅まで徒歩12分とかいうモヤモヤする距離」というスレッドが立った。スレ主は最寄り駅まで徒歩12分の物件に住んでおり、
「遠すぎるわけやないがぐう微妙なんだよなぁ 」
と釈然としない様子だ。
「余裕やん ワイ30分以内なら可」というツワモノも
不動産広告での徒歩時間の表示は、80メートルを1分として計算する。スレ主の物件の場合は徒歩12分なので推測される距離は960メートル。往復で約2キロを歩くとなると、近いとは言えない。そのためスレッドでは
「毎日駅使うなら遠すぎる 賃貸探すときは7分以内にしとる」
「モヤモヤしねーよ遠すぎるわ 大通りとか何回も渡るとしたら実測20分もありえる遠さ」
など、徒歩12分は遠いとする意見が相次いだ。もし途中に坂道があったり、信号がいくつもあったりすればさらに時間がかかる。スレ主は後に、道は平坦で「歩きやすいのだけはメリット」と坂道がない環境であることを書いているが、「せめて10分以内ならなぁ」と本心を漏らした。
だがスレッドの書き込みを見ると、「ワイ徒歩20分やけど普通に歩くで」「余裕やん ワイ30分以内なら可」など、片道20分以上歩いている人がいることに驚く。その理由としては、「15分ぐらいまでなら適度な運動にもなる」と健康的なもののほか、「10分超えると家賃ガクッと下がってええやん」など、家賃の安さが挙がった。
どんな道かも重要「坂道を登るのがつらい」
駅からどれくらいの時間を歩いている人が多いのか。SUUMOジャーナルが今年4月に掲載した記事によると、現在住んでいる部屋の最寄駅からの徒歩時間は「10分~15分」が最も多い。理由には「家賃を予算以内におさめるため」「自転車があるので、駅から少し遠くても安い部屋に住みたかった」などが挙がっていた。
一方で理想の徒歩時間は「3分~5分未満」が最も多く、「5分~7分未満」「7分~10分未満」が続いており、やはり近いに越したことはないと考えている人は多い。
当然ながら現在の住まいへの満足度は、駅からの距離が近いほど上がる。駅から離れた場所に住んでいる人からは、「雨の日は自転車にのれないのでバスを使うが本数が少ないので困る」「坂道を登るのがつらい。近くにコンビニがなく、買い物するにも不便」などの不満が寄せれていた。
スレ主は徒歩12分に対してモヤモヤしているが、スレッドでは「俺的には時間より歩きやすさだなあ歩道ガタガタだと数分でもうんざり」という意見もある。同じ時間を歩くにしても車通りの多い道や坂道を歩くのか、それとも平坦で自然あふれる場所を歩くのか、など歩く環境によって感じ方は変わる。部屋選びの際には徒歩時間だけを見るのではなく、周辺の状況も考えたい。