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マカオグランプリ・F3ワールドカップのエントリー発表。日本人は7人が参戦

2017年10月25日 01:02  AUTOSPORT web

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2016年のF3マカオGPの1周目、リスボア・ベンドでの攻防
FIA国際自動車連盟は、11月19日にマカオ・ギアサーキットで決勝レースが開催される伝統のマカオGP/FIA F3ワールドカップのエントリーリストを発表した。日本人ドライバーは全日本F3から3人、ヨーロピアンF3から2人を含む7人が参戦する。

 これまでF1ドライバーを数多く生み出してきた若手登竜門の一戦として開催されてきたマカオGP。FIA F3ワールドカップとなってからも、世界一決定戦としてその伝統は続いていたが、今季はFIAヨーロピアンF3、全日本F3を中心に22台が参戦することになった。

 ヨーロピアンF3からは、チャンピオンを獲得したランド・ノリス(カーリン)をはじめ、2位のジョエル・エリクソン(モトパーク)、3位のマキシミリアン・ギュンター(SJMセオドール・バイ・プレマ)など、ランキング上位のドライバーが顔を揃えることになった。

 一方、全日本F3からは、チャンピオンの高星明誠の参戦は実現しなかったものの、2位の坪井翔(トムス)、3位のアレックス・パロウ(スリーボンド・レーシング・ウィズ・ドラゴコルセ)、4位の宮田莉朋(トムス)の参戦が決定した。

 ただ、高星は参戦しないものの、B-MAXレーシングチームは楽しみな3台を揃えることになった。昨年もスリーボンドから参戦しマカオGPを沸かせた2016年全日本F3王者の山下健太、そして2011年の全日本F3王者で、スーパーフォーミュラでも最速ドライバーのひとりである関口雄飛、さらに今季全日本F3のF3-Nチャンピオンを獲得したDRAGONというメンバーだ。

 B-MAXのオーナーでもあるDRAGONは今年で50歳。若手揃いのなかでは異色の存在ではあるが、チームとして目標としているマカオGPに、ついにドライバーとしても挑むことになった。これまで自身が研鑽を重ね速さを磨いてきただけに、健闘を祈りたいところだ。

 また日本人ドライバーでは、ヨーロピアンF3から牧野任祐、そして佐藤万璃音のふたりが参戦する。牧野は今季ハイテックGPから参戦していたが、マカオGPにはモトパークからの参戦に。佐藤、牧野がチームメイトとして挑むことになった。

 今季は日本人ドライバーの参戦はこれで7名となっており、全参戦ドライバーのなかで最多。また、車両の条件が整えばメンバーとしても勝てる顔ぶれが揃っている。昨年多くの日本人が苦戦していたタイヤも、今季はヨコハマが供給するため不安が少ない。日本勢の好結果を期待したいところだ。

2017 FIA F3ワールドカップ エントリーリスト
NoDriverNatTeamEngine1L.ノリスGBRカーリンフォルクスワーゲン2J.ダルバラINDカーリンフォルクスワーゲン3F.ハプスブルクAUTカーリンフォルクスワーゲン5S.フェネストラズFRAカーリンフォルクスワーゲン6D.ドフランチェスコGBRカーリンフォルクスワーゲン7C.アイロットGBRSJMセオドール・レーシング・バイ・プレマメルセデスベンツ8Z.グァンユーCHNSJMセオドール・レーシング・バイ・プレマメルセデスベンツ9M.ギュンターDEUSJMセオドール・レーシング・バイ・プレマメルセデスベンツ10M.シューマッハーDEUSJMセオドール・レーシング・バイ・プレマメルセデスベンツ11坪井翔JPNトムストヨタ-トムス12宮田莉朋JPNトムストヨタ-トムス15J.エリクソンSWEモトパーク・ウィズVEBフォルクスワーゲン16牧野任祐JPNモトパーク・ウィズVEBフォルクスワーゲン17佐藤万璃音SMRモトパーク・ウィズVEBフォルクスワーゲン18D.ティクトゥムGBRモトパーク・ウィズVEBフォルクスワーゲン19S.セッテ・カマラBRAモトパーク・ウィズVEBフォルクスワーゲン20A.パロウJPNスリーボンド・レーシング・ウィズ・ドラゴコルセスリーボンド東名21山下健太JPNB-MAXレーシングチームフォルクスワーゲン22関口雄飛JPNB-MAXレーシングチームフォルクスワーゲン23DRAGON(組田龍司JPNB-MAXレーシングチームフォルクスワーゲン25R.アーロンESTファン・アメルスフールト・レーシングメルセデスベンツ26P.ピケBRAファン・アメルスフールト・レーシングメルセデスベンツ