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増田セバスチャンの新ブランドがショーデビュー、カラフルな作風を封印して問う個性の本質

2017年10月25日 00:44  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

6-D Sebastian Masuda 1st collection Image by: FASHIONSNAP
アーティストの増田セバスチャンが手掛ける新ブランド「シックスディー セバスチャンマスダ(6-D Sebastian Masuda)」が10月24日、TRUNK(HOTEL)開業準備室でデビューコレクションをショー形式で発表した。テーマは「Noise it Colorful」。"カワイイ"がメジャーとなった現代だからこそ、表面的なカラフルさではなく"心の色彩"にフォーカスしたという。「個性個性と言われているが店に並んでいる服は同じようなものばかり。同じ服を着て個性とはどういうことなのか、服を通して投げかけたかった」(増田)。

 1年の準備期間を経て発表したデビューコレクションは、「大量生産・大量消費・工業製品」をキーワードに掲げ、原宿から生まれたKawaiiカルチャーの伝道師としても知られている増田のポップでカラフルな作風とは異なり、ベースカラーはブラック。ハーネスやソックスといった小物でアクセントとしてカラーを取り入れ、工業製品をイメージしたというPVC素材はライダースジャケットやコート、スカートなどに多用された。
 「考えてみれば、自分はメジャーに対して対立してこその存在意義なので、今、安易なカワイイが溢れているからこそ、いろんなモノを削ぎ落として本質的な部分にフォーカスした」(増田セバスチャン公式ツイッターより)。デビューコレクションは、現代に対する増田らしいアンチテーゼともいえるアプローチ。ショーを終えて、「経験が豊富な人材を集めてハイファッションにある意味殴り込みをかけようということで発足した」と、新ブランド発表の意図を明かしている。
 コレクションは全て量産し、卸での販売を予定。今後は年に1度のペースでショーを開催し、海外でのコレクション発表も目指すという。