スーパーGTをプロモートするGTアソシエイションと、DTMドイツツーリングカー選手権を運営するITR e.Vは10月24日、栃木県のツインリンクもてぎで11月11~12日に開催されるスーパーGT第8戦でデモランを行う車両3台について発表した。
長年車両規定統一化に向けて話し合いが行われているスーパーGT500クラスとDTMの『クラス1』規定。その目に見える形での交流として、10月14~15日にドイツのホッケンハイムで行われたDTM最終戦でGT500車両2台がデモランを行ったが、それに続き、11月11~12日のスーパーGT最終戦もてぎでもDTM車両によるデモランが行われることになっていた。
これまでもてぎでデモランするDTM車両、ドライバーは明かされてはいなかったが、10月24日、その3台がDTMとGTAから発表された。すでにDTMの今シーズンは終了しているが、ファンにとっては嬉しいメンバーと車両が参加することになった。
まず、アウディRS5 DTMは、カストロール・エッジカラーに彩られたアウディスポーツ・チーム・フェニックスの77号車。ドライバーは、2010年のGT500チャンピオン獲得経験をはじめ、日本で豊富な実績を誇るロイック・デュバルだ。
「ホッケンハイムでGT500が走ったときは素晴らしかったよね。DTM車両と同じように興奮したし、5台が並んでいた様子は最高だったよ。僕が元スーパーGTチャンピオンとして、僕のDTM車両と一緒にもてぎに帰れることはサプライズじゃないと思うんだ」とデュバル。
一方、BMW M4 DTMは、BMWドライビング・エクスペリエンスカラーに彩られたトム・ブロンクビスト車が日本に登場することになった。ただドライバーはブロンクビストではなく、スーパーGT鈴鹿1000kmにBMW Team Studieから参戦した経験をもつアウグスト・ファーフスだ。
「僕にとって、日本の熱狂的なモータースポーツファンの前で、BMW M4 DTMをお披露目するチャンスをもらえたことは最高に名誉なことだよ。僕は鈴鹿1000kmにも参戦したけど、サーキットの雰囲気は本当に素晴らしかったからね」とファーフス。
「きっとDTMマシンもすぐに歓迎してもらえるだろうと確信しているよ!」
一方、初めてのスーパーGTへの登場となるのがメルセデスAMG C63 DTMをドライブすることになるマーロ・エンゲルだ。エンゲルはシルバーフィル・エナジードリンクカラーに彩られた自身の63号車をドライブする。
「今回、僕は初めて日本を訪れることになるんだ。だからスーパーGTというレース自体にすごく興味があるよ。そしてもちろん、僕たちのメルセデスAMG C63 DTMにファンの人たちがどう反応を示してくれるのかもね!」とエンゲルは語った。
DTM車両3車によるデモランは、スーパーGT第8戦もてぎで土日ともに行われる予定だという。GT500車両との共演はまだ明かされていないが、世界初の6車同時デモランがもてぎで実現するかもしれない。