スーパーバイク世界選手権(SBK)第12戦スペインでスポット参戦した高橋巧。レース1は16位に終わったが、レース2は15位に入りポイントを獲得した。しかし、高橋自身はもっと上位をねらえると感じていたようだ。
高橋はSBK第10戦ポルトガルにもレッドブル・ホンダ・ワールドスーパーバイク・チームから代役参戦し、レース1、2ともにポイントを獲得した。しかし、代役参戦2戦目となった第12戦スペインでは苦戦を強いられる。
予選は21番手。レース1では転倒を喫しながら再スタートを切り、16位でフィニッシュした。レース1を終え、高橋はまず転倒したことについて謝罪の言葉を口にする。
「まず転倒したことを謝りたいです。幸い、再びマシンにまたがってレースを続けられましたが、なぜか今日のコンディションでは選んだタイヤが機能しませんでした。すでに、今朝のウォームアップで少し違いを感じていました。ただ、レース後半は1分42秒台で走れました。今日のデータを検証し、明日はもっと速く走れるのではないかという自信が持てました」
翌日に行われるレース2に向け、前向きなコメントをしていた高橋。しかし、迎えたレース2ではタイヤのパフォーマンスを十分に発揮できずに15位という結果に終わった。思い通りの結果とはならなかった一方で、ポイント獲得には素直に喜びを表した。
「最初のスタートでは新品タイヤを最大限には活用できなかったので、ペースをつかむまで時間が少しかかりました。また、腕上がりにもなってしまいました。今日はもっといい結果を期待していましたが、ポイントを獲得できたのはうれしいです」
「チームのサポートと努力に本当に感謝しています。彼らとの仕事はすばらしい経験になりました。またいつかこのような日が来るかもしれません」
SBKの参戦について『またいつか』と表現した高橋。その『いつか』を期待しているのは、日本のファンも同じだ。