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F1 Topic:大筋で合意されていたアロンソのマクラーレン残留。発表が遅れたのはなぜ?

2017年10月24日 11:52  AUTOSPORT web

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フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)
10月19日にマクラーレンのホスピタリティで開かれたフェルナンド・アロンソ契約延長の記者会見。その中で、こんな質問が飛んだ。 

「トップチームをはじめ、ほとんどのシートが埋まっているのに、どうして発表がこんなに遅れたのか?」

 アロンソとともに会見に同席していたマクラーレンF1エグゼクティブ・ディレクターのザック・ブラウンは、こう言って笑った。

「フェルナンドとの交渉は、大変なんだよ」

 確かにF1界でトップクラスの年俸をもらっているアロンソとの交渉は、簡単ではない。しかし、マクラーレンCEOのジョナサン・ニールは金銭交渉が遅れた理由ではないという。

「じつは、われわれがフェルナンドと2018年の交渉を開始したのは、シンガポールGP後だった。というのも、フェルナンドは『パワーユニットの交渉が決まってからでないと交渉には応じられない』と語っていたからだ」とニール。

「シンガポールGPの後はマレーシアGPと日本GPの連戦だったので、その間はレースに集中してもらうことにした。事実上、交渉をスタートさせたのは日本GP後になる」

 とはいえ、アロンソのマクラーレン残留は、マクラーレンが2018年はルノーのPUを発表した時点で大筋で合意していた。それは、10月19日に発表した直後に、マクラーレンがアロンソの残留を祝う動画をツイッターにあげていたことでもわかる。それはチームのスタッフがアロンソのためにスペイン語を勉強しているという小芝居風の動画だった。

 さらにブラウンは「インディ500後、『F1マシンもフェルナンドがドライブしたあのカラーリングにしてほしい』という声が多かったので、来年のマシンのカラーリングをパパイヤ・オレンジにする可能性がある」と語るなど、アロンソ化が進んでいる。

 なお、アロンソは今回アメリカGPにヘルメットだけでなく、シューズも特別仕様で臨んでいた。