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渋川清彦&戸次重幸の歪んだ友情と純愛 谷崎原案『神と人との間』予告編

2017年10月23日 20:41  CINRA.NET

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『神と人との間』ポスタービジュアル ©2018 Tanizaki Tribute 製作委員会
谷崎潤一郎原案の映画『神と人との間』の予告編とポスタービジュアルが公開された。

同作は、町医者の穂積と親友で漫画家の添田、2人が共に想いを寄せる朝子の3人を描いた作品。原作の登場人物3人は谷崎本人と谷崎の最初の妻・千代、谷崎の友人で後に千代の夫となる佐藤春夫の三角関係をモデルにしたとされている。映画では添田に朝子を譲る穂積役を渋川清彦、結婚した朝子を虐待し、サディストと化していく添田役を戸次重幸、朝子役を内田慈が演じる。メガホンを取ったのは内田英治。

穂積が添田に朝子を譲る場面から始まる予告編では、朝子が「穂積さんはあたしと添田さんが恋人になって欲しいの?」と問いかけるシーンや、添田が「穂積君と朝子が1回、2回なら間違いを起こしてもいいよ」と持ちかける場面、「あなたが待てと言うなら何年でも待ちます。それが一生だろうとかわりはない」という穂積のセリフ、穂積と添田が朝子を挟んでベッドに寝ている様子などが確認できる。あわせて公開されたポスタービジュアルには、穂積、朝子、添田が抱き合う姿が写し出されている。

2018年1月27日から東京・テアトル新宿ほか全国で公開される『神と人との間』は、3人の異なる映画監督が映像化したい谷崎潤一郎の短編小説を選出し、それらの作品をもとに現代劇として3作の映像作品を制作するプロジェクト『谷崎潤一郎原案 / TANIZAKI TRIBUTE』内の1作品。同企画は『神と人との間』に加えて、ウエダアツシ監督の『富美子の足』、藤井道人監督の『悪魔』で構成される。

なお『神と人との間』は10月25日に開幕する『第30回東京国際映画祭』日本映画スプラッシュ部門に正式出品。劇場公開に先駆けてワールドプレミア上映される。