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スーパーフォーミュラ:SUNOCO TEAM LEMANS 2017年第7戦鈴鹿 レースレポート

2017年10月23日 12:42  AUTOSPORT web

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フェリックス・ローゼンクビスト/SUNOCO TEAM LEMANS
SUNOCO TEAM LEMANS
#7 SUNOCO TEAM LEMANS SF14
#8 SUNOCO TEAM LEMANS SF14

2017年スーパーフォーミュラ シリーズ
第7戦(鈴鹿サーキット)レースレポート

大会概要
2017年全日本スーパーフォーミュラ選手権第7戦

大会名称
2017年全日本スーパーフォーミュラ選手権最終戦 第16回JAF鈴鹿グランプリ

開催日時
10月21日土曜日(予選)
10月22日日曜日(決勝:2レース制)=22日は台風の影響が考慮され、中止になりました(前日に決定)

開催サーキット
鈴鹿サーキット国際レーシングコース(フルコース1周5.807km)

同時開催レースカテゴリー
・TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race 2017 第9戦
・TOYOTA GAZOO Racing Netz Cup Vitz Race 2017 関西シリーズ第4戦

SUNOCO TEAM LEMANS参戦体制
#7 SUNOCO TEAM LEMANS SF14
ドライバー:フェリックス・ローゼンクビスト
出身地:スウェーデン
生年月日:1991年11月7日
身長:169cm 体重:70kg 血液型:O型

エントラント代表:土沼広芳
監督:片岡龍也
チーフエンジニア:ライアン・ディングル
チーフメカニック:甲賀大毅

#8 SUNOCO TEAM LEMANS SF14
ドライバー:大嶋和也
出身地:群馬県
生年月日:1987年4月30日
身長:170cm 体重:62kg 血液型:A型

エントラント代表:土沼広芳
監督:片岡龍也
チーフエンジニア:スティーブ・クラーク
チーフメカニック:小倉啓悟

レース情報
予選(10月21日)
天気:雨/コース状況:ウエット
気温:18.7度(15時)路温:18度(9時10分、フリー走行開始時)湿度:90%(15時)
予選Q1開始:13時55分(5分遅れ)

 2017年全日本スーパーフォーミュラ選手権もいよいよ最終戦、鈴鹿サーキットでの2レース制大会で年間タイトルの行方が決まる。SUNOCO TEAM LEMANSのフェリックス・ローゼンクビストはシリーズランキング3位でこの最終戦を迎えた。
 
 ランク首位とは5点差。これはレース1、レース2を連勝すれば自力でタイトルをつかめる差であり、ここで初優勝から連勝、一気に王座へ、期待高まるところだ。そしてトップフォーミュラへのフル参戦は久々ながらも3位表彰台を獲得するなどしてきた大嶋和也にも、再度の上位進出が期待される。

 チーム部門タイトル獲得の可能性も残っての最終戦突入、しかしこの週末は悪天候に大きく振りまわされる展開になってしまう。予選日は完全なウエットコンディション。台風接近によるさらなる状況悪化も予想されるなか、午後の予選が実施できない場合には、朝のフリー走行のタイムで予選順位を決める、等々の想定措置がいくつか決められたうえで、走行セッションが進んでいくことになる。
 
 結果的に予選は行なわれたのだが、赤旗中断の連続の末にQ1のみ終えたところで終了。事前に決められた措置にしたがって、Q1のベストタイムがレース1の予選順位に、Q1のセカンドベストタイムがレース2の予選順位として採用されることになった。

#7 SUNOCO TEAM LEMANS SF14
フェリックス・ローゼンクビスト選手
予選結果:レース1=19位(Q1ベスト:タイム計測なし)/レース2=19位(Q1セカンドベスト:タイム計測なし)
 ヘビーウエットの状況下、1コーナーでコースアウトを喫してしまい、ノータイム。両レースともローゼンクビストは予選19位扱いに。
 
#8 SUNOCO TEAM LEMANS SF14
大嶋和也選手予選結果:レース1=15位(Q1ベスト:2分00秒378)/レース2=15位(Q1セカンドベスト:2分07秒141)
 皆が水煙と混雑に悩まされながら、赤旗も連発されたQ1。ベストタイムは16~18位が、セカンドベストに至っては11~18位がトップ107%基準の規定外のタイムだったことが、まともな競技コンディションではなかったことを象徴する。大嶋はともに15位。

決勝(10月22日)=開催中止
フォーメーション開始予定:9時25分(レース1)
フォーメーション開始予定:14時20分(レース2)
決勝レース予定周回数:19周/36周

 決勝レースは実施されずにシーズン終了予選終了後、台風接近による観客の方々の安全面への影響を最優先に考えた判断がレース主催サイドによって下され、決勝日の開催中止が決定された(公式の決定通知時刻は21日午後5時15分)。
 
 シリーズ運営団体JRPは延期開催の可能性についても考慮したが、年内の日程確保は困難との結論により、2017年の全日本スーパーフォーミュラ選手権は最終戦の予選日をもって公式戦の全日程を終了することに。
 
 SUNOCO TEAM LEMANSはチーム部門ランキング4位、大嶋和也選手はドライバーズランキング12位のままシーズンを終了、そして自力王座獲得の可能性を最後まで残していたローゼンクビスト選手も、ランキング3位で参戦初年度を終えることになった。

フェリックス・ローゼンクビスト選手のコメント
「レインでのマシンの感触自体は良かったんですけどね。1コーナーのところに川ができていて、それに乗ってコースオフしてしまいました。ここまでのコンディション悪化は誰も予想していなかったでしょう」

「難しい一日でしたが、3位でシーズンを終われたことは嬉しく思います。今シーズン、チームと一緒に頑張ってくるなかで、後方発進からでもミラクルのように順位を上げていくレースを見せることもできました。それも嬉しかったですね。来シーズンもチームと一緒に努力して、引き続きチャンピオン争いができたらいいな、と思っています」

大嶋和也選手のコメント
「クリアなアタックができる、と思うたびに赤旗で中断されるような展開で、実質、何もしていないうちに終わってしまった予選でした。僕も雨でのマシンの手応えはわるくなかったんですけどね」

「今年を振り返ると、正直、なかなか思うようにはいかないシーズンでした。ただ、この苦しい経験を活かして、今のメンバーでテストをしっかりやってから開幕戦に臨めれば、きっといいレースができると思います」

片岡龍也監督のコメント
「最終戦自体については、あまり言うことはないですね。こういうかたち(決勝中止)で終わってしまって残念でした、としか言えません。できることならば、ちゃんとしたレースを戦ってチャンピオン争いをしたかった、そういうことだけですね」

「シーズン全体としては、チームランキングが4位ということで、昨季から大きく上昇することができたのは良かったですし、ローゼンクビストがドライバーズランキング3位というひとつの結果を残すことができたのは、とてもポジティブな要素だと考えています」

「でも、まだ上にはチャンピオンという目標があるわけですから、今年の反省を活かして、来年に向けて準備をしていきたいと思います。チームを応援してくださったみなさん、最後は天候の影響でちょっと残念な結末になってしまいましたが、我々がチャンピオン争いをして、それを勝ち獲る姿をお見せするのは来年ということで、待っていてください。一年間、本当に応援ありがとうございました」

シリーズランキング
フェリックス・ローゼンクビスト:3位/28.5ポイント
大嶋和也:12位/6ポイント
チーム(#7+#8):4位/34.5ポイント

観客動員数
開催期間中入場者数 9,500人(予選日のみ/決勝日は台風の影響で中止)
10月21日土曜日(予選日天気:雨)9,500人
10月22日日曜日(決勝)開催中止

イベントへの参加報告
ピットウォーク開催日程:10月21日11:55~12:50 10月22日11:30~12:25(中止)
主催:日本レースプロモーション、鈴鹿サーキット
参加者:フェリックス・ローゼンクビスト、大嶋和也
 ピットロード開放エリアにて握手&サイン会、撮影会、グッズ提供を行い、沢山のお客様をお迎えすることができました。
 
キッズウォーク開催日程:10月21日16:35~17:05(少し遅れての実施)
 グリッドウォーク両レースの決勝前に実施される予定でした。