2017年F1第17戦アメリカGP予選トップ10に入ったドライバーたちが土曜日を振り返った。
■メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
ルイス・ハミルトン 予選=1位
僕らが集めたデータを分析し、マシンをいい状態に持っていくため、週末を通してチームが最高の仕事をしてくれている。このサーキットは本当に素晴らしい。すごくチャレンジングで、常にマシンと一緒にダンスしているみたいなんだ。
ポールを取ることができてうれしいよ。でも、今年はプラクティスと予選で強くても、決勝で苦労することが何度かあったのを忘れてはならない。
明日はセバスチャン(・ベッテル)やバルテリ(・ボッタス)といいレースをしたい。ここは前のマシンに接近してオーバーテイクすることが可能なサーキットだ。2012年にセバスチャンを抜いて勝ったよね。明日、彼がそれほど接近しないでくれればいいなと思うけど、どうなるだろうね。
(タイトル確定の可能性について聞かれ)ここでそうなる可能性はかなり低いと思う。セバスチャンは今日素晴らしい仕事をして、フェラーリをここまで持ってきた。彼は4度チャンピオンになっているんだから、愚かなミスはしないだろう。そして、彼が愚かなミスをしない限り、タイトル争いはまだまだ続く。
僕にできることは、力を尽くして、やれる限りのことをやることだけだ。最大のポイントを確保するため、ベストを尽くす。
■スクーデリア・フェラーリ
セバスチャン・ベッテル 予選=2位
Q3最後のラップでフロントロウをつかんだ。最終的には、予想していたよりもトップに近づくことができたから、決勝が楽しみだよ。明日、何ができるか見ていこう。マシンは速いし、予選よりレースでの方がペースがいいことが多いから、明日はもっとよくなるはずだ。
今日もチームはすごい仕事をしてくれた。夜の間にシャシーを交換し、マシンを作り直してくれたんだ。しかもカーフューを破ることなくだよ!
明日はまずはいいスタートを決めて、ライバルたちにプレッシャーをかけていく必要がある。路面のラバーがあまり乗っていない方のグリッドからスタートすることになるけれど、それほど心配していない。過去を振り返れば、そこからでもチャレンジできるのは分かっているからね。僕らのマシンにはそれが可能な力があるから、戦えるはずだよ。
昨日はあまり走れず、いい出だしではなかった。いくつか問題を抱え、快適に走ることができなかったし、セッションを最後まで走ることなくガレージに戻らなければならなかった。
特にセクター1からセクター2に移るところでリズムを失っていた。風が強かったことでも苦労した。でも肝心な最後のランでうまくまとめることができたね。フロントロウを取ることは重要だった。レースペースはいいと信じているからね。明日もマシンの感触が今日のような感じなら、うまくいくはずだ。
■メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
バルテリ・ボッタス 予選=3位
とても難しいセッションだった。風の影響で毎ラップ、コンディションが変わっていた。それ以外はスムーズな一日だったけどね。
マシンから速さを引き出すため、週末のなかでかなりのセットアップ変更を行った。大きなミスはひとつもなかったが、僕にはペースがあともう少しだけ足りなかった。ほとんど最終セクターでタイムを失っていた。低速コーナーがあって、テクニカルなセクションだから、それは意外でもない。
ここからでも不可能なことなんて何ひとつない。レースペースはよさそうだから、いい戦いができるはずだ。3つのチームが勝つ可能性を秘めている。だから全力を尽くして勝利をつかみにいかなければならない。
■レッドブル・レーシング
ダニエル・リカルド 予選=4位
ラインを越えて、4位だと知った時、うれしかった。その後、(3位の)バルテリ(・ボッタス)と100分の1秒ぐらいしか差がなかったことを知った。確かに100分の1秒なんて、ないに等しい。でも自分は精いっぱいの仕事をしたと思うから満足だよ。
今朝のFP3でもQ1でも、トップと比べるとペースがかなり劣っていた。ここまで、楽な週末ではなかったんだ。今日は皆、風に苦しめられた。ここのサーキットは周りに何もないから、あらゆる方向から風が吹いてくるし、しかも強風だ。それに加えて、路面がバンピーで滑りやすいことがあって、今年のラップタイムはそれほどは速くない。
でも予選の最後のラップでなんとかタイムを見つけ出せたのでよかった。このポジションで終えることができて満足している。セカンドロウからなら、決勝で十分戦えるよ。
■スクーデリア・フェラーリ
キミ・ライコネン 予選=5位
今週末のなかでは、今日のマシンが一番好調だった。金曜のセッションを終えた後、マシンにいくつか変更を加えたら、予選でいい感触を持てた。でも、ベストを尽くしたけれど、5位が精いっぱいだった。
マシンにはまだポテンシャルが残っていると思うけど、いくつか、うまく走るのが難しい場所があった。すべてのコーナーをうまくまとめることがなかなかできず、いいラップもあったが、苦労したラップもあった。
悪くない予選だったが、もちろんもっといい結果を出せた可能性はあるから、このリザルトには満足できない。
明日はスタートがかなりタイトになるだろう。蹴り出しをうまくやって、1コーナーで何ができるか見てみるよ。
■レッドブル・レーシング
マックス・フェルスタッペン 予選=6位
今日は予定どおりにいかなかった。マシンバランスはよかったから、もっと速いタイムを出せたはずなのに、ミスをしてしまった。がっかりだよ。今回の予選は本当に期待外れのものという評価を下すしかない。
最終セクターでかなりタイムをロスした。本当に悔しい。あれがなければ、セバスチャン(・ベッテル)に続く3位のタイムを出せたと思うから、なおさらがっかりだ。
ふたつも大きなミスをするなんて、自分にがっかりする。今年の予選のなかでワーストといってもいいだろう。
載せ替えた新しいエンジンの感触はOKだよ。データをチェックする必要があるけれど、すべてが正しく機能していたと思う。
(Q2では)スーパーソフトでタイムを出したから、(そのタイヤでスタートすることで)明日何ができるか楽しみだよ。マシンは速く、パフォーマンスが優れている。グリッド後方からのスタートにはなるけれど、できるだけたくさんのマシンをオーバーテイクして、順位を上げていくつもりだよ。
6位まで戻れれば上出来だし、それより上に行けたら、なおうれしい。週末を通してロングランの感触がすごくよかったから、デグラデーションの様子を見つつ、ポジションを上げていきたい。
■サハラ・フォース・インディアF1チーム
エステバン・オコン 予選=7位
今日の結果には満足だ。今回もまたチームが素晴らしい仕事をしてくれたおかげで、僕らはすべてのセッションで強さを発揮している。明日は大量のポイントを稼ぐ、絶好のチャンスだ。
体調があまりよくなかったため、予選は楽ではなかった。ひどい頭痛がして、胃腸の調子も悪かった。それでも予選を最後までやり抜いて、すごくいい結果をつかんだから、うれしいよ。これから少し休んで、明日の決勝までに元気になりたい。
■ルノー・スポール・フォーミュラ1チーム
カルロス・サインツJr. 予選=8位
今週末は適応しなければならないことがたくさんあったけれど、そんななかで自分たちが達成した結果を心から誇りに思う。一緒に戦う初めての予選だということを考えれば、悪くないよね!
温度や風が変化し、楽なセッションではなかった。そういう場合にこのマシンがどういう反応を示すのか、僕には分からなかったんだ。でも皆でいい仕事ができたから、すごくハッピーだよ。
シーズン終盤になって新しいチームに移るというのは難しいものだけど、チームとファクトリーのスタッフ全員が協力してくれたおかげで、仕事がすごくやりやすかった。
明日はレースをスムーズに戦えるといいな。僕がさらに適応していければ、マシンからも僕自身からも、もっと速さを引き出すことができるだろう。明日はトップ10圏内、しかもグリッド位置より上でフィニッシュすることを目指すよ。
■マクラーレン・ホンダ・フォーミュラ1チーム
フェルナンド・アロンソ 予選=9位
ここでどれぐらいの競争力を発揮できるのか、実際に走るまでは少し懸念があった。でも走り出すとすぐに、とてもいいパフォーマンスを発揮できた。(予選では)すべてのセッションでトップ10に入れたんだ。これはうれしい驚きだ。アップデートをいくつか持ち込んだということもある。それがうまく機能している。
今日はマシンの感触が素晴らしかった。予選では、気温が高くて風が強く、グリップレベルが予想よりも低かった。そういう難しいコンディションだったが、僕らのマシンはものすごくいいパフォーマンスをみせてくれた。だからこそQ2でいいラップを走り、Q3に進むことができ、最終的に9位を獲得できたんだ。
明日は、フェルスタッペンがペナルティを受けるから、8番グリッドからスタートすることになる。ポイントをつかむ、絶好のチャンスだと思う。
他のチームと比べると、まだストレートでは不利なので、全車がひとかたまりになって走る1周目にライバルたちから攻撃されてしまうだろう。でも、1周目を終えて、ポジションが落ち着いたら、高速セクションでギャップを広げて、うまくディフェンスしていけるかもしれない。
アメリカのファンの前でレースができてうれしい。明日、彼らに最高のレースを披露できると思うよ!
■サハラ・フォース・インディアF1チーム
セルジオ・ペレス 予選=10位
10位どまりだなんて、ものすごくがっかりだ。少なくとも7位か8位を確保できるだけの速さはあったのに。
Q1でケビン(・マグヌッセン)にブロックされたことで、予選全体が台無しになった。アタックラップを妨害されたために、Q1でタイヤを1セット余計に使わなければならなくなり、Q3をフレッシュタイヤ1セットで戦う羽目になったんだ。最後のラップはユーズドで走り、結局10位より上には行けなかった。
明日の決勝が楽しみだ。いいスタートを決めて、今日失ったポジションをいくつか取り戻したい。