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モントーヤ節は健在、F1アメリカGPで「あなたは何しに?」と尋ねたら怒鳴られた

2017年10月22日 12:42  AUTOSPORT web

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エイドリアン・ニューウェイと話し込むファン・パブロ・モントーヤ
F1シーズンを転戦していると、いろいろな人との出会いがある。そんな人たちに、「あなたは何しに、レースに来たのか?」を尋ねる連載企画。今回は元F1ドライバーであるファン・パブロ・モントーヤだ。 
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 アメリカGPのパドックで、要人たちと1対1で話し込んでいる人を見て、最近F1の仕事を始めたと思われる、あるF1関係者が「あの、おじさんは誰?」と聞いてきた。その男性は、元インディ500王者であり、2006年までF1ドライバーだったファン・パブロ・モントーヤである。

 歯に衣着せぬ発言で定評があるモントーヤ。
「あなたは何をしに、アメリカGPに来たんですか?」と尋ねるなり、「オレは2015年から毎年、ここに来ているよ」とキレられた。

「失礼しました、、、、。で、どなたから招待されたんですか? 主催者ですか、それともどこかのチームからですか?」と聞くと、またまた怒鳴られた。「オレはFOMからパーマネントパスをもらっているんだよ!!」

 ただ、いきなり怒鳴られはしたが、かつてウイリアムズ時代に一緒に仕事にした経験があるアン・ブラッドショー(現在ランス・ストロールの個人広報)は、モントーヤについて「確かに私のことを『おばあちゃん』と呼ぶように、口が悪いところがあるけど、それは愛情の裏返しのようなところがあるのよ」と、語っていたことがある。

 その証拠に現在GP3に参戦し、ザウバーの開発ドライバーを務める母国の後輩であるタチアナ・カルデロンをマクラーレンのホスピに招待して、先輩としてF1界のさまざまな経験を教えるといった、優しい一面も見せていた。

 ところで、モントーヤといえば、インディ500、F1モナコGPの勝者で、3冠に一番近い現役ドライバーである。最後に気になる来季のことを尋ねてみた。

「いまのところ、IMSAに参戦する方向で話を進めている」

 今年の夏には、チーム・ペンスキーと提携し2018年からIMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップ(WSCC)へ参戦するアキュラのテストも行なったモントーヤ。3冠の前に、来年はデイトナ24時間制覇を目指すようだ。