僕は1年のうち、恐らく320日ぐらいは1人で過ごしている。理由は単純で、他人に会わずに1人でいるのが好きだからだ。
数日外に出なくても全く辛くないし、家が好きだ。掃除をするのも好きだし、飼い猫の世話をするのも最高だ。こんなに素晴らしい生活はない。手に職があるっていいことだ。
たまに出かけても、動物がいっぱいいる公園とか、海岸ぐらいしか行かない。だから余計人との新しい出会いもない。この悪循環が、僕は大好きだ。
人間と触れ合ってはいないが、毎日充実している。しかし、世間には他人との接点がないことで強い孤独を感じる人がいるようだ。(文:松本ミゾレ)
そもそも孤独に弱いと自覚がある人こそ恋人に依存してはダメ
先月、「ガールズちゃんねる」に「孤独を紛らわす方法」というトピックが登場した。
この投稿をした人物は女性。大至急、その方法を教えてほしいと乞うていた。
なんでも友達はおらず、家族とも離れて暮らしており、彼氏とも別れたばかりということである。その上仕事も持病の悪化で辞めたそうで、孤独な身の上だと感じている。曰く「恋人に依存しすぎていたため、振られてしまったことで孤独感が半端ない」という。
何かアドバイスの一つもしたいところだけど、前述のように僕は一人で生活するのが好きなので、全くこう……気の利く言葉も浮かばない。「寂しいなら実家帰ってもいいよね、働けないんだし」ぐらいしか言えない。
ただ、結局この人って自分で自分を孤独にしているだけ、という気もする。だって本当に孤独が嫌なら友達を多く作ろうと努力するし、交際相手がもしいなくなっても、孤独を感じないように趣味を持つなどして危機管理をしておく。
恋人なんて結婚しない限り、大抵どっかのタイミングで破局していなくなるんだから、孤独に弱い自覚がある人は依存なんかしちゃ駄目なのだ。
バーに行ったり、ラジオを聴いたりして孤独感を和らげる人々
ただし、このトピックのコメント欄には、僕のようなちょっと性格の悪い指摘といったものはほぼ見当たらない。要求通り、孤独を紛らわすための方法についてのアドバイスが寄せられている。
「1人で楽しいことって山のようにあるよ」
きっとこれを書いた人は僕と似たタイプなんだろう。孤独を楽しめない人は損をしている。人間いつどんなタイミングで孤独になるか分からない。いざそうなっても楽しめるための娯楽を見つけておくことは、とても大事なことだ。
「夜は一人でバーに行く。 バーテンさんがずっとかまってくれるよ」
これも結構大事なことかもしれない。孤独になったと思い込んでしまうのは良くない。一時的に孤独になったぐらいで死にはしない。
外に出れば人は大勢その辺をうろついている。別に孤独じゃない。それに、どうせ誰かと親交を深めても完全には理解しあえない。だこういうときは、酒を飲むことだ。街のいい感じのバーに入って、とりあえずカウンターに座れば、店のマスターも何か話しかけてくれる。はい孤独じゃなくなった。解決。
「私もずっと一人だけどラジオがおすすめだよ。色んな話題があって視野が広がるし、テレビより距離が近くて面白い」
これが個人的には白眉だった。ラジオは確かに孤独を和らげる薬になるかもしれない。
僕も受験勉強をしていた頃、深夜まで部屋にこもっていたときに気晴らしに聞いたラジオでだいぶストレスが発散された。
孤独な状態で聞く声や音楽は、普通に考えている以上に良い効果をもたらす。個人的にも実感しているだけに、ちょっとオススメしたい。
まあ、究極的には人はどこかで常に孤独を抱えているようなめんどくさいメンタルを持つので、完全に寂しさを脱却することは難しい。それこそ友達が大勢いても寂しい気持ちでいっぱいになる人とかもいるし。別にこの投稿者の女性に限らず、世間には孤独な人が溢れ返っているといえば、そうなのかもしれない。でも……僕は別にこのままでいいかなぁ。