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スーパーフォーミュラ:ロッテラー、2レースともにポールを獲得できる「確信があった」/予選トップ3会見

2017年10月21日 17:32  AUTOSPORT web

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アンドレ・ロッテラー/VANTELIN TEAM TOM’S
10月21日、鈴鹿サーキットで全日本スーパーフォーミュラ選手権第7戦の公式予選が行われ、レース1とレース2でトップ3グリッドを獲得したアンドレ・ロッテラー、野尻智紀、中嶋一貴、ヤン・マーデンボロー、伊沢拓也が予選会見に登場。荒れた予選を振り返った。

 最終戦の予選は荒天によりQ1のみで終了。午前中に大会審査委員会から発表された決定方式に基づき、レース1のグリッドはQ1のベストタイム順、レース2のグリッドはQ1のセカンドベストタイム順で決まった。

■アンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM’S)/レース1 予選1番手
「(レース1は)ポールポジションからスタートできることがうれしいよ。コンディションはトリッキーで、僕だけじゃなくてみんなきつかったと思う。リスクを負って自分の運を試しながらベストを尽くした。アクセルを踏んであとは祈るしかない状況の場所もいくつかあったんだ」

「あの状態でベストを尽くし、自分のポジションをできるだけキープしながらタイムを出すのは難しかった。(自分の)前のクルマが渋滞もないのにスローダウンしてしまったりもしたしね。(最終)シケインでは特にね。シケインではみんなが詰まってアタックを邪魔されるパターンが多かった。なので、そのあたりを避けたり追い越したりながらアタックしたんだ。視界はとても悪かったし、僕は全体的にイライラしていたね」

「僕がベストタイムを出そうとアタックしていたとき、彼(国本雄資)が目の前でスローダウンした。だから、僕は(タイヤを)ロックさせて(最終)シケインをショートカットすることになってしまった。とても悔しいよ。そうではなければレース2もポールポジションを獲れたと確信があったんだ」

■野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)/レース1 予選2番手、レース2 予選2番手
「すごく難しい予選でした。出るタイミングもそうだし、タイヤを変えるか変えないか、という選択もあったりして。赤旗中断のとき、ニュータイヤをつける選択肢もあったんです。いろいろな状況を鑑みて、僕はこのままアタックした方がタイムが出ると思ってアタックにいきました」

「そんな(難しい状況の)なかで、今の自分の力を出せたかなとは思います。もちろんまだまだ(レース1でポールポジションを獲得した)アンドレ選手とのタイム差もあるし、僕自身、タイヤの状況などでいうと、もと速いタイムを刻めた周もあったんです。最後の残り時間少ない中でアタックを決められたのはよかったと思います。明日につながる状況ではあると思うので、決勝レースでは精いっぱいがんばります」

■中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)/レース1 予選3番手
「まず、朝(のフリー走行)にクラッシュがありました。予選までにマシンを直してくれたチームのメカニックに感謝したいです。(そういう状況だったので)アンドレとは違って運がないなと思っていたから、アンドレほどリスクは終えませんでした。それが差につながったのかなと思う。でも、あの難しい状況のなかで、1回はタイムを出すことはできたので、朝の状況に比べると予選ができてよかったと思います」

■ヤン・マーデンボロー(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)/レース2 予選1番手
「とても気分がいい。最高だよ。昨日や今朝はクルマの仕上がりが良くなくて苦戦していたんだ。そのあとエンジニアと話し合って、話し合ってセッティングを決めたんだけど、予選は賭けのような状態だった。その結果が(レース2の)ポールポジション。最高にハッピーだ。これは僕の初めてのポールポジションなんだよ。クルマはすごくいいと思う。明日のレースが楽しみだ。とにかく、予選を終えてほっとしたよ」

■伊沢拓也(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)/レース2 予選3番手
「自分がここ(会見場)に来ると思っていなかったから、(レース2の)結果を聞いた時には混乱しました。僕らでさえ混乱する状況の中、たくさんのお客さんも待っていてくれました。(予選では)自分の力を出しきれなかったので、不完全燃焼な気持ちはあります。でもそれが自分の力で、光るところを見せながらこういう結果に終わったのは悔しいです。1年間戦ってきたなかで、難しい予選でタイムを出したロッテラー選手はすばらしいと思います。明日は無事に2レースできることを願っています」