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タランティーノ監督 ワインスタインのセクハラを何十年も黙認「責任ある行動をとるべきだった」

2017年10月21日 11:53  Techinsight Japan

Techinsight Japan

タランティーノ監督もワインスタインの蛮行を見ぬふり
人気映画監督クエンティン・タランティーノが、“映画プロデューサー”ハーヴェイ・ワインスタインが密かに行ってきたセクハラ行為に言及。実はもう何十年も彼の蛮行について「知っていた」と明かした。

ハリウッドで成功したい。そんな若き女優達や映画関係者に手を出し、数名の女優には示談金を渡し「何もなかったことにしてきた」とされるハーヴェイ・ワインスタイン。そんな彼と仕事をしたことがあるクエンティン・タランティーノ監督が『The New York Times』の取材に応じ、「知っていた」とコメント。さらにこう続けた。

「単なる噂以上のことがあったことも知っているさ。人づてに聞いた話じゃない。彼がそういうことを二度ほどやったっていう話は知っていたよ。」

しかしそれを伏せていたことを、今のタランティーノ監督は非常に後悔しているという。

「自分が聞いて知っていたことについて、責任ある行動をとっておけばよかった。」

ちなみにタランティーノ監督は、元恋人で女優のミラ・ソルヴィノがワインスタインによるセクハラ被害を受けたことも知っていたのだそう。また同じく女優ローズ・マッゴーワンが「セクハラ行為を受け示談を成立させた」という話も聞いていたそうだ。

「ショックだし驚いた。」
「そこまでオープンにやる男だなんて。マジかって気分だった。当時、特にミラに熱をあげているんだと思っていたんだ。ワインスタインはミラにのぼせ上がっていたから。そして酷いやり方で一線を越えたんだ。」

しかしタランティーノ監督のとった行動は…?

「そういう出来事を無視したんだ。」
「まあ今、僕が何を言ってもクソみたいな言い訳に聞こえるだろうね。」
「(彼のセクハラが明るみに出たけれど)ワインスタインと親しい人間は、少なくとも一件については聞いたことがあったはずだ。知らなかったわけがない。」

また監督は、業界で働く男性達にこのように訴えている。

「もっと知っている人間がいたら、怖がるなとお願いしたい。声明を出すだけじゃだめだ。」
「昔は許容されたことでも、今は違う。」

多くの女優や映画関係者がワインスタインのセクハラに泣いたと名乗り出たが、それも氷山の一角。権利を振りかざしセクシャルハラスメント行為を繰り返していた人物はワインスタインだけでなく、女優リース・ウィザースプーンは「16歳の時に監督から性的暴行を受けた」と告白している。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)