2017年F1アメリカGPの金曜、マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソはフリー走行1=20位(ノータイム)/2=7位、ストフェル・バンドーンはフリー走行1=5位/2=15位だった。
FP1でアロンソがインスタレーション後の最初のランに入った時、チームはマシンにハイドロ系の問題を発見した。問題についての調査、修正にあたり、セッション終了10分前にアロンソをコースに送り出したが、完全に修復されてはいなかった。そのためアロンソはFP1はほとんど走れず、4周のインスタレーションラップを走ったのみで、タイムを記録しないままセッションを終えた。
チームはアロンソが行うはずだったテストプログラムをバンドーンに託し、できるだけ多くのデータを集めることを目指した。バンドーンはFP1を非常に忙しく過ごし、26周のなかでたくさんの作業に取り組んでいる。
FP2ではアロンソもコースに復帰し、ふたりはロングラン、セットアップ変更、ピットストップ練習などを行い、アロンソは28周、バンドーンは31周を走行した。
なお、バンドーンのパワーユニットには8基目のICEが導入、これにより決勝では5グリッド降格のペナルティを受ける。
■マクラーレン・ホンダ・フォーミュラ1チーム
レーシングディレクター エリック・ブーリエ
午前中は不安点なコンディションのため難しい出だしとなった。フェルナンドはFP1で満足に走ることができなかったが、2台のテストプランを交代し、走行プログラムをうまく進めることができた。チームもドライバーたちもうまく適応し、2回のセッションを通して貴重な走行を完了するために努力した。
今日の走行の大部分は、さまざまなコンポーネントを評価し、決勝日に向けてセットアップするための走行プランを実行することに費やした。このサーキットは我々のマシンとの相性は比較的いい方なので、日曜に訪れるすべてのチャンスを最大限に生かすため、万全に態勢を整えることが重要だ。FP1でのストフェルのペースは心強いものだったし、ドライバーはふたりとも午後の長めのランで大量のデータを集めてくれた。土曜に向けていい状況だと思う。
ドライバーふたりが満足できるマシンのセットアップを仕上げるには、まだ大量の作業が必要だ。しかし信頼性の高さを維持できるなら、明日も有意義な一日にすることができるだろう。予選でできる限りいいポジションをつかみたい。ストフェルは5グリッド降格のペナルティを受けるが、我々の目標は2台揃ってQ3に進むことだ。そこからどこまで行けるかを見てみる。