レッドブル・レーシングはF1アメリカGPの金曜20日、マックス・フェルスタッペンとの契約を2020年シーズン末まで延長したことを発表した。
フェルスタッペンは2014年にレッドブルとジュニアドライバー契約を結び、2015年にトロロッソでF1デビュー。当時史上最年少の17歳だった。2016年のスペインGPからレッドブル・レーシングに移籍、このスペインGPにおいて史上最年少で初優勝を挙げ、今年のマレーシアGPで2勝目を記録した。現在最も注目を集める若手ドライバーで、フェラーリとメルセデスが引き抜きに動いているともいわれていた。
そんななか、レッドブルはフェルスタッペンと2020年末までの新たな契約を結び、最低でも3年はフェルスタッペンを確保することに成功した。
「レッドブルは常に僕を信頼し、それを行動で示してくれた」とフェルスタッペン。
「16歳の僕を若手ドライバープログラムに招き入れ、わずか17歳の時にF1にデビューさせてくれ、その後、レッドブル・レーシングで走るチャンスをくれた。レッドブルでのデビュー戦は夢のようだった」
「彼らは常に僕と僕の野心をサポートしてくれている。僕らが同じ野心を共有していることは分かっている」
「ファクトリーのスタッフからガレージのクルーに至るまで、コース上の結果にかかわらず、彼らは100パーセントのサポートを提供してくれる。それに、一緒に過ごす時間はすごく楽しいんだ!」
「レッドブル・レーシングにコミットし続けることをとてもうれしく思っている。これからさらに成功を積み重ねていくため、協力し合って働いていきたい」
チームプリンシパルのクリスチャン・ホーナーは、「マックスがレッドブル・レーシングとの契約延長に同意してくれたことを喜んでいる」と語った。
「彼との最初のレースである昨年スペインGPは驚くべきものだった。マックスはそれ以来、ひたすら努力を重ねている。今シーズンは苛立ちが募る展開になっていたが、ついに先月のマレーシアで見事な勝利を挙げた。チーム全員にとって最高の瞬間だった」
「彼は純粋なレーサーであり、ドライバーとしてのまぎれもない才能、常に高いレベルで戦い続けるための類まれなる本能を備えている。高い労働意欲を持ち、技術を学ぶ上で、年齢に似合わぬ成熟したアプローチをとる。マックスは成功を追い求める気持ちが非常に強い。彼とともにF1世界選手権への旅を続けていくことが楽しみだ」
「マックスとは長期にわたり、共に歩んでいきたい。彼は、我々と共通する野望を果たすために自分を中心とするチームを築くという意味で、最適な場所にいるといえるだろう」
今年はフェルスタッペンのマシンにトラブルが相次ぎ、父親ヨスが不満を示し、チームとの関係が悪化しているとのうわさも一時持ち上がっていた。しかし、2019年末までといわれた元々の契約がさらに1年延長された形になり、フェルスタッペン親子はフェラーリあるいはメルセデスへの移籍を当面は選択肢から外したことになる。