10月20日、現地時間午前10時、サーキット・オブ・ジ・アメリカズでUSGPのフリー走行1回目のセッションが行なわれた。朝からどんよりと曇が多く時折小雨が降るような天気で、路面はダンプコンディション。気温は19度、路面温度は23度、セッション中の降水確率は20%となっている。
路面はダンプで、各車ともインターミディエイトタイヤでインスタレーションチェックを行なう。縁石はまだ完全に濡れていて滑りやすい。セバスチャン・ベッテル、マーカス・エリクソンらが来季導入予定の安全デバイス“ハロ”をテストしている。
ストフェル・バンドーンが8基目のICE、ニコ・ヒュルケンベルグは5基目のICEとTC、6基目のMGU-Hなど、デビュー戦のブレンドン・ハートレーは6基目のICEとMGU-H、5基目のES、5基目のCEを投入してグリッド降格ペナルティが決まっている。
セッション開始から10分を過ぎると雨脚が強まり、路面はさらにスリッパリーに。ダニエル・リカルドはターン9出口、ダニール・クビアトに代わって走行のショーン・ゲラエルはターン15の出口、エステバン・オコンはターン19の出口で縁石に乗ってスピンを喫したが、マシンにはダメージなく走行を続けている。ザウバーのパスカル・ウェーレインのクルマにはシャルル・ルクレールが収まってFP1を担当している。
ピレリは来季に向けたプロトタイプのインターミディエイトを支給しており、各車ともこのタイヤを試してフィーリングを確認していく。フェルスタッペンは「すごく良いフィーリングだ」とそのグリップ感に好評価を与えている。
40分を過ぎたところでフェラーリ勢がスーパーソフトを履いてコースインするものの「スーパーソフトにはダンプ過ぎる」と走行を断念する。
同じくスーパーソフトを履いたフェリペ・マッサも「最後のコーナー2つが問題だ」と報告。しかしすぐに路面は乾いていき、50分を過ぎる頃には各車がスーパーソフトやウルトラソフトでの走行を開始した。
ハートレーは走行風でヘルメットが持ち上げられてしまう問題に苦しみ、コクピット前方のウインドシールドを修正したりしながらも周回を重ねマシンを習熟していく。
残り20分を切る頃には再び雨が降りだし、ルイス・ハミルトンはターン11でフロントタイヤをロックさせたり最終コーナーで飛び出したりといった場面も見られた。
90分間を通してコンディションはほとんど変わらず、トップタイムのハミルトンはスーパーソフトで1分36秒335を記録、昨年のFP1のタイムを約1.1秒上回った。
2位ベッテル、3位ボッタスは0.6秒前後の差があり、4位フェルスタッペンは1秒差。そこから0.013秒差でバンドーンが5番手につけた。
なおフェルナンド・アロンソはハイドロ系のリークが発生し、その修理のため3周しか走れないままFP1最初の40分を終え、残り8分でコース復帰を果たしたもののインストレーションチェックのみで走行を終えた。